コーヒーフィルターは「白」と「茶色」どちらがいいの?
「そもそも、白と茶色の2種類の違いはについて知らない」という方も実は多いのではないでしょうか。
なんとなくその時の気分で気になったほうを買って使う…。こんな感じの方も多いのではないかな、と思います。
でも、ちゃんとした理由があります。
そこで、ここでは
- コーヒーフィルターの種類
- コーヒーフィルターの「白」と「茶色」の違い
- おすすめのコーヒーフィルター
について分かりやすくまとめてみました。
コーヒーフィルターの種類
まず最初にコーヒードリッパーについて簡単に説明しようと思います。
コーヒーフィルターは、基本的に自分が使っているコーヒードリッパーに合う形のものを選びます。
ドリッパーの形は、
- 台形型
- 円錐型
の大きく2つに分けられます。
①コーヒーフィルター台形型
②コーヒーフィルター円錐型
「台形型と円錐型の違いを実はよく知らない…」という方が意外と多いので簡単にご紹介していきます。
台形型ドリッパーの特徴
台形型のドリッパーを使用するメーカーは主に「カリタ」「メリタ」です。
ドリッパーの底面が台形になっていて、小さな穴が空いています。
「カリタ」は3つ穴、「メリタ」は一つ穴です。
台形型ドリッパーで淹れたコーヒーの仕上がりは?
台形型ドリッパーで淹れたコーヒーは比較的酸味の少なく、仕上がりになります。
また、メーカーによっても仕上がりは異なります。
3つ穴の「カリタ」→抽出時間は短め。軽やかで飲みやすい
1つ穴の「メリタ」→抽出時間は長め。ほのかに苦味を感じ、若干重め
といったように、穴の数によって抽出時間が変わるため味にも違いがでてきます。
円錐型ドリッパーの特徴
円錐型のドリッパーを使用するメーカーは主に「ハリオ」「コーノ」です。
ドリッパーの底面に大きな穴が一つ空いています。
円錐型ドリッパーで淹れたコーヒーの仕上がりは?
円錐型ドリッパーで淹れたコーヒーはしっかりしたコクや強みのある仕上がりになります。
メーカーによっての違いは次のようになります。
ハリオ→香りや酸味をしっかりと主張し力強い
コーノ→コクはあるがスッキリと飲める
使用するドリッパーやメーカーによって仕上がりも違ってきます。
ちなみに、ペーパータイプのコーヒーフィルターは100均やスーパーなどにもおいてありますがほとんどが「台形型」です。
「円錐型」のコーヒーフィルターを取り扱っているお店はあまり多くありません。
これから、ドリッパーを購入しようと考えている方は、ドリッパーの形状など確認してみてくださいね。
コーヒーフィルターペーパーの白と茶色の違い
さて、ここからが本題です。
ペーパータイプのコーヒーフィルターの色の違いについてです。
コーヒーフィルターの色は「白」と「茶色」の2種類がありますが、その違いは
です。
「白」→漂白している
「茶色」→無漂白
見たままですね。
ではなぜ、2種類のコーヒーフィルターが作られているのか気になるところです。白色(漂白)タイプと茶色(無漂白)タイプの特徴をそれぞれまとめてみました。
白色(漂白)のコーヒーフィルターの特徴
コーヒーフィルターを漂白する理由は「臭いをなくすため」です。
フィルターは紙なので原料となっているのは樹木です。
この樹木には「リグニン」という物質が含まれていては特有の「臭い」「色」を持っています。
コーヒーの楽しみの一つは「香り」ですよね。
フィルターを漂白しリグニンの影響を取り除いている白色のコーヒーフィルターの一番の特徴はコーヒーの潤品香りを味わうことができることです。
実際にコーヒー専門店では、紙の「臭い」がコーヒーの香りの邪魔をしないよう、あえて漂白タイプの白いコーヒーフィルターを選んで使用しているところが多いです。
「でも、漂白剤って人間の体に危険じゃないの…?」
現在使われているものは「酸素系漂白剤」がメイン
漂白タイプのコーヒーフィルターに使われる漂白剤には実は2種類あります。
塩素系漂白剤
酸素系漂白剤←現在は主にこちらの漂白剤が使用されています。
昔はコーヒーフィルターに使用していた漂白剤はほとんどが「塩素系漂白剤」です。
ですが、発がん性が指摘されている「トリハロメタン」の発生など身体への影響が懸念されるようになり現在はほとんどのフィルターが「酸素系漂白剤」を使用しているとされています。
コーヒーフィルターに使われる「酸素系漂白剤」は安全?
現在コーヒーフィルターにおもに使われている「酸素系漂白剤」が身体に安全なのかどうか気になるところですよね。
酸素系漂白剤は、フィルターに漂白剤が残留することもダイオキシン等の有害な物質が出ることもなく、身体や環境に影響はないとされています。
ただ、やはりあくまでも漂白剤を使用しての漂白です。
よりナチュラルで上質な仕上がりと言われる漂白タイプのコーヒーフィルターでも、少量の化学物質が残っている可能性はあります。
「化学物質過敏症」のようにほんのわずかな化学物質に反応してしまう体質の方は避けることをおすすめします。
茶色(無漂白)のコーヒーフィルターの特徴
茶色(無漂白)のコーヒーフィルターの一番の特徴は漂白剤を使っていないため人体にも環境にも優しいことです。
ナチュラル素材で作られていて安心してコーヒーを楽しむことができます。
無漂白のコーヒーフィルターも「リグニン」を取り除いてある
先ほども書きましたが、コーヒーフィルターを白く漂白する理由はコーヒーの仕上がりに影響する「リグニン」という臭いを取り除くためです。
実は茶色の無漂白タイプのコーヒーフィルターも「リグニン」を取り除く作業は行われています。
ただ、やはり漂白剤等の化学物質を使用しない分、リグニンを完全に取り除くことはできずある程度の臭いは残ってしまうようです。
無漂白のコーヒーフィルターを使うときは、豆を入れる前に一度お湯を通してからコーヒー淹れるとよいそうです。
無漂白タイプも環境に優しくない?
ちなみに、無漂白フィルターは薬品を使わずに「リグニン」を取り除くため、漂白タイプのものに比べ時間も手間もまた環境資源である水もたくさん使います。
そのため、環境に優しいのはどちらなの?という議論もあるようです。
個人的には化学薬品は地球をあっという間に破壊します。
時間や手間はそこではたらく方に感謝するより他ありませんが水は綺麗なままであれば山や自然が浄化してくれて循環していきます。
なので私自身は、断然「無漂白派」という結論に到ります。
そして、より地球に優しくゴミを減らすため、コーヒーの淹れ方にもなれてきたので今使っているフィルターを使い切ったら「布タイプ(麻・リネン)」のフィルターに切り替えてみようと思います。
現在検討しているのはこのタイプ。
実際使い始めたらまた違いについて記事にしてみたいと思います。
おすすめは茶色(無漂白)タイプのコーヒーフィルター
美味しくても身体に有害なものを摂取するのはおすすめできません。
化学物質過敏症の方は避けたほうが良い=微量でも化学物質が含まれている可能性が高い
ということ。
ちょっと怖いな…と思います。
なるべくなら化学物質は体内に取り入れたくないし、大切な人にも取り入れてほしくないですよね。
自分自身や大切な人の健康を一番に考えた時、やはり無漂白の茶色いコーヒーフィルターがおすすめです。
【円錐型の無漂白コーヒーフィルター】
【台形型の無漂白コーヒーフィルター】
まとめ
ペーパータイプのコーヒーフィルターの違いを簡単にまとめると
白色のフィルター⇒漂白あり
茶色のフィルター⇒漂白なし
というように漂白しているか、漂白していないかの違いです。
あくまでも「漂白剤」を使用しているので、化学物質過敏症の方は注意が必要ですが、漂白している白色のフィルターも現在はよりナチュラルに人体にも優しく作られています。
何より、紙独特の「臭い」が取り除かれている分白いフィルターの方がコーヒーを美味しく淹れることができるという声も多いのが白いコーヒーフィルターが人気の理由の一つです。
一番最初にご紹介したドリッパーにも種類があるように、フィルターにも「ペーパータイプ」「布タイプ」「ステンレスタイプ」など様々なものがあります。
いろいろ試してより自分の好みに近いものを探して素敵なコーヒータイムを満喫してくださいね。