島根県や静岡県、千葉県などで震度3〜5の地震が頻発しました。また、大阪では震度6弱の大地震も発生しています。
これらは、南海トラフ巨大地震(東南海地震)の前触れではないかという予想や予言もささやかれています。
南海トラフ巨大地震は、30年以内に7割〜8割の確率で起きると想定され、いつ起きてもおかしくありません。
そこでここでは、
- 南海トラフ地震とは?
- 南海トラフ地震はいつどこ(場所)で起きるのか?
- 南海トラフ巨大地震の被害想定と確率
- 南海トラフ巨大地震エリアの原発
などを超簡単に、わかりやすくまとめてみました。
南海トラフ地震とは?
(引用:気象庁より)
わかりやすく言うと、この地図の赤く囲まれた赤い線の下のラインが「南海トラフ」と言われる場所です。
この「南海トラフ」のフィリピン海プレートとユーラシアプレートを震源とする地震が「南海トラフ地震」と言います。
南海トラフ巨大地震はいつどこに来る?
予言や情報を細かく書くと、逆にわかりにくくなってしまうのでズバリ結論を言います。
多くの人の情報や予言を見ると、
発生時期の予言や予想:「2023年〜2025年の間説」と「30年以内説」に分かれる
発生場所:南海トラフの赤い枠線で囲まれたどこかで発生
発生月:過去の南海トラフ地震の多くは、7月〜2月の夏から冬にかけて発生
ただし、これはあくまで予測ですし、最終的には地震がいつどこに来るのか正確に当てることは誰もできません。
地震は、地球の自然現象です。
南海トラフ地震はいつか、どこかで、起こることは間違いありません。
そのためにも、地震が起きた時にどうするのかを事前に、「個人でシュミレーション」しておくことが最も重要だと思います。
南海トラフ地震の予想は出来ませんが、起きた時にどうするかは自分次第です。
南海トラフ巨大地震の確率は?
南海トラフ地震は、100年~200年以内の周期で繰り返しています。
- 684年:白鳳地震
- 887年:仁和地震
- 1096年:永長地震
- 1099年:康和地震
- 1361年:正平地震
- 1498年:明応地震
- 1605年:慶長地震
- 1707年:宝永地震
- 1854年:安政地震
- 1944年と1946年:昭和地震
前回の南海トラフ地震の昭和地震から70年が経ちました。
そして、2018年1月に南海トラフ地震が起こる確率予想が改定され、今後30年以内に南海トラフ地震(マグニチュード8~9)が起きる確率は、70%程度から70〜80%に引き上げられました。
周期的にも、7〜8割の割合で地震が起こるという予想なんでしょう。
南海トラフ巨大地震の被害想定と原発
地震や津波で、人口の多い静岡県が最も被害が大きくなり、静岡県と高知県では津波が30メートル以上になると予想されています。
また、死者は30万人以上、家は200万棟の建物が全壊や焼失すると言われています。
更に、問題なのは東日本大震災でもあった原発です。
南海トラフのエリア内には、
- 静岡県の浜岡原発(2023年現在まだ再稼働していない)
- 四国愛媛県の伊方原発(3号機が再稼働中)
2つの原発があります。
なぜ、南海トラフ地震圏内に原発を作ってしまったのか…。
放射能は目に見えず、被害も長期的になるので本当に怖ろしいです。
南海トラフ巨大地震【最新被害想定】
災害の専門家が集まる「土木学会の委員会」が、南海トラフ巨大地震の最新被害想定を発表しました。
今回の南海トラフ巨大地震の被害想定は、初めて「巨大地震20年後までの長期的な被害想定」を出したもの。
発表は、かなりネガティブな内容で、表現もキツいものでした。
【発表内容のまとめ】
南海トラフ巨大地震後、20年の被害総額が1,410兆円。これは東京の首都直下型地震778兆円の2倍。
南海トラフ巨大地震と津波によって、道路や港など交通インフラの破壊と寸断、工場などの生産施設の火災や倒壊などにより、長期に渡り国民所得が減少し、国民の生活水準が低下する。
あえて「国難」という言葉を使っていました。
土木学会の大石久和会長のコメントで、
「これだけの経済被害が出ると予想していなかった。南海トラフ巨大地震が起きたら想像もつかない。日本が東アジアの最貧国の1つにもなりかねない。」と話していました。
今回、初めて南海トラフ巨大地震後20年の被害想定をした結果、想像以上に日本経済にダメージを与えることがわかったようですね。
海溝型地震の発生確率ランクは最高の3
政府の地震対策推進本部は、今までの地震確率の発生確率を「4段階のランク」に分けて発表することを決めました。
なぜ、4段階に分けるかと言うと、「南海トラフ巨大地震が30年以内に起きる確率が70〜80%」と言われても危険度がよくわからないという理由からです。
4段階にしたら余計に分かりづらくなりそうな気がしますが…。
【海溝型地震の発生確率ランク図と表】
ランク | 今後30年以内の発生確率 |
---|---|
3(危険度高い) | 26%以上 |
2(やや高い) | 3%以上〜26%未満 |
1 | 0%以上〜3%未満 |
X(エックス) | データ不足で不明 |
発生確率ランクで最高の3になったのは、
- 南海トラフ巨大地震(マグニチュード8〜9クラス)
- 北海道根室半島付近の千島海溝の巨大地震
- 東北から関東沖に続く連動型の津波地震
となっています。
東京・関東付近の海溝型地震の発生確率ランクは2となっているので、首都直下型地震への備えも大切ですね。
地震の前兆は?
いくつか地震の前兆のサインを紹介します。
①動物の変化
犬や猫がいつもとは違う行動をし始める。異常な鳴き声。
②潮の変化
地殻変動で、大きく潮が引いて干潮になる
③暑い日が続く
地震の前はなぜか暖かくなるという報告が多い
④魚の漁獲量が異常に増える
⑤海が汚れ、悪臭がする
汚れや悪臭は、海底の地盤が割れた地中から放出される
などが、あります。
地震の前触れに敏感なのは、やはり動物!家に動物を飼っている方は、変化を観察すると良いかもしれません。
地震時のおすすめ防災グッズ
地震が発生した時に、すぐに持って逃げられるリュック型の防災グッズがおすすめです。
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現状地震についての予知は、不可能だと思っておいたほうが良いと思います。
わからないからこそ、地震が起きた時にどうするかの準備をしておくことが大切です。
南海トラフ巨大地震が起きた場合は、1週間程度の備蓄が推奨されています。普段からある程度の備蓄をしておくと良いかもしれません。
まとめ
Jアラート(全国瞬時警報システム)など地震速報は昔よりも進歩しました。
しかし、いつどこで地震が起きるか予測はできますが確実ではありません。そのため、南海トラフ地震が起きた場合にどのようにするのかを考えておきましょう。
南海トラフ地震が起きた直後は、国にもどうしようもありません。その時に自分でどうやって生き抜くのか考えておくことが大切です。
備蓄、逃げ場としての田舎、地震ではぐれたらどこに集まるか、など家族や知り合い、地域での協力体制が欠かせません。
最後は、地震じゃなくても人はいつ死ぬかわからないので、いつ死んでもいいような生き方を日々することが大切ですね!
コメント
南海トラフ地震について調べていてたどり着きました。
大変よく分かる内容で勉強になりました。
いつ何処で発生してもおかしくない今の世の中ですから日々の備えを今一度考えなくてはと思います。
コメントありがとうございます。
なるべく南海トラフ地震について、コンパクトにわかりやすくを心がけていたので、
そう言ってもらえて、うれしいです。
確かに地震は、運と事前準備が大事ですね!
ありがと