春から夏にかけて気温が上がってくると「赤い小さい虫」が庭やベランダ、室内など至る所で発生します。
見た目が赤くて、動きも早いので怖ろしくなりますよね。「どう見ても害虫!!」と思ってしまうと思います。
特に、コンクリート上では、灰色と赤のコントラストでよく目立ちます。この赤い小さい虫は、「タカラダニ」と呼ばれるダニの一種です。
ここでは、「タカラダニの生態や特徴と害」「タカラダニは刺すのか」「タカラダニに駆除方法と予防対策」についてまとめてみました。
タカラダニとは?
事務員さんが気持ち悪い虫がいると騒いでたのが今頃、気になって調べたらタカラダニって虫だそうです!
潰すとダニの体液で湿疹ができるかも。人を刺したりはしないけど暑さに強いんだとさ!🐞 pic.twitter.com/giQPdqGxeU
— みねち (@efqzudPx2fBa7Im) 2018年5月12日
日本全国、北海道から沖縄まで生息しているので、日本国民のほとんどの方が一度は見たことがあると思います。
正式名称は、カベアナタカラダニと呼ばれ、ダニ科の一種。
活動時期は、5月〜7月
大きさは、0.5mm〜1mmほどが最も多いですが、大きいものになると2mmになるものも。
実は、タカラダニ自体は、あまり研究されている虫ではないらしく、どこで発生しているのか、何が原因で大量発生するのかなどはわかっていないようです。
逆にタカラダニを研究すれば第一人者になれるかも?
ただし、タカラダニの餌のひとつで確実なのは、「花粉」や「アブラムシ」。
庭やアスファルト、コンクリート外壁などで良く見るのは、花粉や有機物を食べていると考えられています。
発生時期が5月〜7月なので、もしかしたら3月頃から始まる花粉を餌にして大きくなって、5月頃からさらに餌を求めて動き出す。という可能性もありますね。
タカラダニに刺される?
ダニは人間を刺すというイメージがあるのですが、このタカラダニは刺しません。
いままでに日本で「タカラダニに刺された」という報告は一切なし。
他のダニは刺して、タカラダニは刺さないというのは餌が違うためなのかもしれません。
人間を刺すタイプのダニは人間の皮膚についた有機物を食べるが、タカラダニは花粉や昆虫の死骸などを食べるので、そもそも餌の対象が違うと考えられます。
よって、タカラダニは人間を刺さない。
ただし、人間がタカラダニを潰して、タカラダニの体液が人間の皮膚についてアレルギー反応が起きたという症例があるので、素手では潰さないようにしましょう。
タカラダニの駆除方法
①水で流す
タカラダニは雨の日にはほとんど外で見られないことから、水に弱いと言われています。
水を使えそうな場所にタカラダニがいた場合は、水で駆除することが簡単です。
②掃除機で吸う
タカラダニを触りたくないけど、駆除したいという方におすすめの方法です。
掃除機で吸って、掃除機の中身を捨てるだけ!
③市販の殺虫剤を使う
元々タカラダニはそこまで強い生き物ではないので、殺虫剤で駆除できます。
④僕がやっている方法
僕はできたら生き物を殺したくない派なので、紙を用意して、タカラダニを乗せます。そのまま外に出す。ということをやっています。
タカラダニの予防方法
①室内のこまめな掃除
タカラダニの餌は、花粉やアブラムシなどの小さい昆虫が主です。
室内の場合は餌となる花粉や虫の死骸などがなければいいので、室内の予防方法は、こまめな掃除が効果的です。
②室内に入れない工夫
また、室内に入れないための予防方法として、窓枠や室内の入り口付近に虫コロリ(雨耐性アリ)などの粉剤をまくと良いです。
また、洗濯物に付着してタカラダニが室内に入るケースが多いので、洗濯物を干す場所を工夫することも大切です。一度タカラダニが衣類についてしまうと、洗濯物を振って取るのは難しいと思うので、最初から洗濯物につかないようにする工夫が大切です。
③屋外の掃除
タカラダニはコンクリートの隙間や苔があるところに繁殖しやすいという情報もあるので、外にコンクリートの隙間や苔がある場合は掃除しておきましょう。
まとめ
タカラダニは、見た目が赤く、毒を持っていそうな雰囲気があるので、怖くなると思いますが、人間に対しては無害なので安心して下さい。
ただ、目の前にウロウロされると気分がいいものではないので、なんとかしたいというのも良くわかります。
タカラダニはまだ生態がハッキリしていないので、自宅付近で見た場合は、「どのように動いているのか」「どこに集団で発生しているのか」「侵入経路はどこなのか」など自分で確認して対処することが大切です。