2018年3月11日で、福島第一原発の事故から7年になります。
最近はテレビなどで放射能関係の話題が少なくなってきていたのですが、ここに来て「セシウムボール」という極小の粒子が話題になっています。
NHKのクローズアップ現代やTBS、日テレでも放送されて気になっている方も多いのではないでしょうか。
実は、原発事故直後この「セシウムボール」は関東、東京や神奈川、静岡にも到達したことが明らかになっています。
そこで、ここでは「セシウムボールとは何か」「セシウムボールの成分や大きさ」「セシウムボールの体内への影響」について、わかりやすくまとめてみました。
セシウムボールとは?
【セシウムボール】とは、
「セシウム」と「原発建屋の構造物のガラス成分」が結合された、物質です。
保物学会シンポジウム 聞いてきた。今日のテーマは不溶性粒子と短半減期核種。セシウムボールを含むプルームが出たのは3/12と3/15の早い時間帯なので、飛んだのは主に原発15キロ圏内と関東地方ということだったぞ。 pic.twitter.com/rSPCHvfBGJ
— iPatrioticmom (@iPatrioticmom) 2018年3月19日
セシウムボールの特徴は?
一般的なセシウムは水に溶けるのですが、このセシウムボールはガラス成分と結合しているため、水に溶けない「非水溶性」ということが特徴となっています。
また、非水溶性で水に溶けないため、放射能濃度が高く、通常のセシウムより環境中に留まりやすいという特徴を持っています。
環境中に留まりやすいということは、人体内部にも留まりやすいということです。
セシウムボールの成分や大きさ
- 成分:セシウム+ガラス成分
- 粒子の大きさ:2.6マイクロメートル(スギ花粉の10分の1程度)
通常、セシウムボールは目に見えませんが、結合が大きいものは「0.5ミリ」ほどにもなり目視でも確認できます。また、形状は、球体、細長い、溶岩状のものなど様々です。
セシウムボールの発見によって人体の影響はどうなる?
通常のセシウムは、水に溶けるため、血液などに混じり、体外に排出されます。
しかし、セシウムボールは、水や熱・酸にも溶けない不溶性セシウムのため、体外へ排出されにくいです。
そのため、局所的に集中して被爆する可能性があるとのことです。
また、肺胞に入った場合には半永久的に出て行かず、極めて有害なベータ線を出し続ける場合があるとの噂もあります。
セシウムボールは、まだ研究が始まったばかりなので、今後さらに研究成果が発表されると思われます。
今まで考えられてきた放射性物質のセシウムとは人体への影響が異なる可能性は高いと思われます。
最近になってセシウムボールが確認され始めた←筑波気象研が論文発表したのは2013年9月だし翌年10月には遠藤順子先生らが「放射性微粒子の危険性―体内侵入経路と内部被曝にとっての重要性」を発表してる。TV遅い。吸って食べた後
原発事故7年“謎の放射性粒子”徐々に判明https://t.co/2XaBFncPWU— 畑 理枝 (@rie_hata) 2018年3月7日
まとめ
セシウムボールは、知れば知る程怖い物質ですね。
放射能は目に見えないので、放射能に対する危機感を持ちずらく、また、放射能の影響で病気になっているのかどうかの明確な因果関係も証明しずらいです。
しかし、データで見ると福島県では明らかに「甲状腺がん」が増えいます。
今後も、新しい物質が発見される可能性もありますし、様々な研究が行われると思います。放射能関連のニュースには、注目しておく必要があると思います。