他人の悪口や否定ばかりする人っていますよね。文句を言うことが嬉しそうだったり…。
また、他人を批判や攻撃しているつもりが本人にはなくて、無意識に相手を否定してしまう人もいます。
逆に、自分が他人を批判していることに気づいていて、自分に罪悪感を感じている人もいると思います。
ここでは、「他人を批判・攻撃する人の心理や特徴」と「対処法・解決方法」などを考えてみたいと思います。
他人を批判・攻撃する人の心理や特徴は?
良く言われるのが「自分に自信がないから」「劣等感の裏返し」という結論ですが、もう少し考えてみたいと思います。
人間が生まれながらにして持つ攻撃性
人間は生まれながらにして攻撃性を持っていると思っています。
「他人を打ち負かしたい」「他人を攻撃したい」という人間の本能的・動物的な面です。
この当たり前の攻撃性を自覚して、受け入れている人が少ないと思っています。最初から人間を善良なものだと思いこんでいるのです。
この前提を理解しているかどうかがかなり大切なポイントになると思います。
インターネットの書き込みや週刊誌を見るとわかりますが、そこには明らかに相手を痛めつけたいという攻撃性があります。
学校などでは「いじめはいけない!」と教えます。いじめはいけないのは誰だって分かっています。わかっているけど、相手をいじめたいという攻撃性が心の中に存在するのです。
「いじめはいけない!」は観念であって、攻撃性は現実です。自分で自分の心を見れば、自分の中の攻撃性を簡単に自覚できると思います。
人間が持つ怒り・恨み・嫉妬心・復讐心
歴史を見れば明らかですが、常に戦争や争いがあり、平和な世の中などこの世にあったためしがありません。
先天的にもつ人間の攻撃性は、必然的に人間同士お互いを攻撃するようになります。これは昔はわかりやすい「戦い・争い・ケンカ」という形で表面化しました。
しかし、現在はもっとわかりずらいのです。
先程も行ったように、「自分の中の攻撃性に気づいていない」また、「自分はまともな人間であると思い込み過ぎている」ことから、自分の攻撃性は無意識的に歪んだ形で表面化するようになります。
他人の悪口を言う、悪口をネットに書き込む、他人を無視する、他人を見下す、他人に自分の意見を押し付けるなどです。
この無意識化された攻撃性は、家庭、学校、会社、世の中の至るとこに見受けられます。お互いが攻撃しあった結果として、人間の心の中には怒りが溜まっていきます。
怒りは、嫉妬心や恨み、復讐心へと形を変えていきます。
つまり、多くの人間は、生まれながらに攻撃性を持ち、心に怒りを溜めながら生きているのが現実の一側面なのです。
その結果として、他人を信じることができなくなり、他人が自分を攻撃する人間だと思い込み、他人は敵だと認識するようになり、敵である他人を許すことができなくなります。
もちろん、人間の内面には攻撃性だけではなく、愛も存在します。
現代の親子関係や社会環境を見ている限り、攻撃性を育てやすい環境が強いと個人的には思っていますが、自分の内面のどの面を育てるかは自分次第です。
他人を批判・攻撃するのをやめるには?
まず、自分が本来的に持っている攻撃性を自覚することです。そして、自分が素晴らしい人間だと思い込むのをやめましょう。
自分が素晴らしい人間で相手が劣っていると思い込めるから、相手を見下し、相手の悪口を平気で言えるわけです。
自分のクズさが自覚できれば、相手の悪口を言っている場合ではないと気づけるはずです。その自覚ができた段階で、初めて他人を批判することをやめる前提条件ができます。
しかし、それだけでは足りません。
多くの人の心の中には、恨み、辛み、復讐心が渦巻いている場合が多いので、その感情と向き合い「感情を解放」する必要があります。
これらの感情に支配されている間は、自分で自分をコントロールすることは難しいでしょう。
自分の理性・思考は簡単に感情に吹き飛ばされます。感情は強烈なので、瞬間で怒りに囚われ、相手を攻撃してしまいます。
感情の解放には、長い時間がかかるので少しずつやる以外にありません。
まとめ
他人を攻撃する心理は、かなり微妙な要素があるので、今回の記事が絶対に正しいとは思わないで下さい。
人の心は本質的に、本人にしかわかりません。
自分の中の攻撃性がどこから来るのか、自分の恨みや復讐心がどこから来るのか、見極めるようにして下さい。
丁寧に、細かく、自分の感情や過去を振り返ることが大切です。