水抜き減量(ボクシング)のドライアウトとは?ボクサーのやり方や方法

水抜き減量とは

ボクシングタイトルマッチの前日計量などで、よく聞く「水抜き減量」。

井上尚弥選手と戦ったマクドネル選手も「水抜き減量」をして体重を減らし、試合当日は12キロも体重を増やしたことで話題になりました

普通のダイエットとは違う「水抜き減量」

ここでは、「水抜き減量のドライアウトとは」「水抜き減量のやり方や方法」について、わかりやすくまとめてみました

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水抜き減量のドライアウトとは

水抜き減量とは、読んで字のごとく「身体の中から水分を抜く」こと。また、「ドライアウト」とも言われています

言い方を変えると、「意図的に脱水症状を起こす」ことです。

昔のボクシングの減量は、長い期間をかけて食事のカロリー制限やハードな練習で体重を落として行く方法でした。

この方法のデメリットは、減量期間が長く満足な練習ができなくなってしまうことと、筋肉が減ってしまうこと。筋肉が減るとどうしてもパンチ力も落ちてしまう。

そこで、最近のボクシングではこの水抜き減量法が主流になっています。

水抜き減量法のメリット

水抜き減量法のメリットは、短期間で体重を落とせることと、筋肉量が減らないことです

今までの減量法のデメリットを水抜き減量方では、なくすことができます。

また、この水抜き減量が主流になった原因には、体重の計量日が、当日計量から前日計量になったこともあります。

前日計量になったことで、計量前一気に身体から水を抜いて「3〜5kg」落とし、計量が終わったら食事と水分で1日かけて体重を戻すことが可能になりました。

では、実際の水抜き減量とはどのような方法なのでしょうか?

水抜き減量のやり方や方法

ボクサーによってやり方は様々のようですが、一般的に言われているのは

試合の一週間前から塩分の混じらない真水を飲み、計量の直前に一気に水分を抜き、体重を落として、計量をクリアーするやり方です

一気に水分を抜く方法としては、

  1. サウナ
  2. 激しい運動やランニング
  3. ガムなどを使った唾ははき

などがあります。

この方法はちゃんと管理できるパートナーと脱水症状を耐えられるメンタルがないと、難しい減量方法だと思われます。

マクドネルのトレーナーが「あれほどの減量(水抜き)に耐えられる選手はそうはいない」と言っていました

実際に、選手の身体から水分がなくなり、肌はカサカサ、頬がコケて、顔が別人のようになり、脱水症状から動けなくなったりします。

また、内臓系に負担がかかるので、試合でボディーブローに弱くなったりする可能性があると言われてもいます。

水抜き減量を失敗した例としては、山中慎介戦で2キロ以上体重オーバーしたルイス・ネリが考えられますね。

まとめ

水抜き減量で適正な水抜きは、体重の3〜5%と言われています

体重の3〜5%でも、医療的には軽度の脱水症状とされていて、実際の水抜きは5%以上になるので、動悸や息切れ、倦怠感などの厳しい状況に耐えなければならなくなります。

考えただけでも、キツいな〜と思っちゃいますね。

ボクシングは、「減量のやり過ぎ」と「試合での脳へのダメージ」で、危険な状態になることも考えられる、生死がかかったスポーツとも言えます

ボクシングはそういうことも含めて、その人の人生を賭けているところが見えるから、個人的には好きなんですよね。

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