台風などの自然による災害の可能性が高い時に、ニュースによく出る「不要不急の外出は控えて下さい」という言葉。
そもそも「不要不急の意味がよくわからない」という人は多いと思います。
また、「これで学校や会社が休みになる!」と、期待する人もいますよね。
そこでここでは、
- 不要不急の意味や理由
- 不要不急の使い方や反対語
- 不要不急の外出は控えて下さいという時に、会社や学校が休みになるの?
などの疑問について、わかりやすくまとめてみました。
不要不急の意味とは
不要不急を分解すると、
不要=必要ではない
不急=急ぎではない
を、組み合わさた言葉になり、意味は「必要ではなく、急ぎでもないこと」「それほど重要ではなく、緊急でないこと」となります。
なんとなく漢字からも、予想が付きますよね!
不要不急の由来
しかし、「なぜ不要不急という、昔っぽい漢字を使うのか?」が疑問でした。
「不要不急」という言葉は昔から使われていたようで、昭和初期には「不要不急線」という言葉が残っています。
不要不急は、実は昔から使われていた言葉で、それが今でも使われているということなんですね。
不要不急を使う理由
では、あえて不要不急というちょっとわかりずらい言葉を使う理由はなぜなのでしょうか?
調べてみるとどうやら、「不要不急という言葉の持つあやふやさ」が使いやすい原因の1つの理由です。
「必要がない場合は、なるべく外出しないようにして下さい」
「重要な用事ではない場合は、外出しないで下さい」
と言うと、聞いた人はなんかいい気持ちがしないですよね。
「国に命令されたくない」
「お前が言うな」
「必要かどうか、重要かどうかは私が決める」
と、ちょっと腹が立つ人もいると思います。
言葉として、角が立つんですよね。
そんな時に、
「不要不急の場合は、外出を控えるようにして下さい」
と言われると、そこまで反発心が起きません。
言葉が堅く、丁寧だと、そういう心理が起こらないのかもしれませんね。
そのためか、主にマスコミ関係や役所関係で不要不急という言葉が使われています。
不要不急って実は便利な言葉ですね!
不要不急の使い方
使い方1:台風
勢力が強い台風が接近しているので、「不要不急の外出は控え、安全確保をして下さい」など
使い方2:災害時(地震・噴火・大雪など)
安全のため、不要不急の外出は控えてください。また、避難は早めに判断して下さい。など。
使い方3:伝染性の病気(インフルエンザなど)
インフルエンザが大流行している時に、不要不急の外出を控えて下さい。
インフルエンザにかかった人は、不要不急の外出を控えて下さい。
などが、あります。
使い方4:海外渡航
外務省が、危険レベル2の国や地域に対して、渡航する場合に「不要不急の渡航は辞めて下さい」とアナウンスをしています。
会社や学校が休みになる?
「台風や災害時など、不要不急の外出を控えて下さい」
とアナウンスが有った場合、学校や会社を休めるのでしょうか?
- 台風で出勤しなければ行けない会社は、ブラック企業
- 早めに帰宅命令を出してくれる会社は、ホワイト企業
と、ネットではよく言われます。
台風時のみんなの口コミ評判を見てみると、
彼の会社、12:00から東海道線止まるって言うのに帰宅命令が12:20らしいよ。それより早く帰る場合は賃金カットの対象もしくは有給消化になるらしいよ。そんな会社あるんだ…ってびっくり。
ちなみに、帰宅命令出した課長はあえて今日大阪出張入れて結局自宅待機命令出て休んでるらしいよ。日本企業の闇— こなつ (@coco572) 2018年9月4日
【台風時のダメ会社、ダメ学校の典型例】
朝:まだひどくないので通常通り
昼:台風が近づいているけど、まだそれほどひどくないのでそのまま
午後:台風の影響が出始め、あわてて帰宅命令するも時すでに遅し。
交通機関が乱れ始め、帰宅難民を生む— かさこ@好きを仕事にする大人塾かさこ塾9月は函館仙台大船渡開催 (@kasakoworld) 2018年9月4日
想像力が欠落していると、交通機関が止まってから帰宅命令を出したのでは遅い…ということに気が付きません。想像力が無いとビジネスは進められないので、それが欠落していればビジネスも推して知るべし…ではないかと思います。根性論や精神論でものごとが上手くいくなら、とっくにそうしてます。
— Megalith IT Alliance (@meg_it_all_JPN) 2018年9月4日
朝から台風の警報とか交通機関の運休情報出てたが特に会社連絡ないから出社したけど、0830就業で0850帰宅命令とかアホじゃないの……。機械の起動、終了だけで数時間掛かったりする作業とかあるけどどうすんの。
理由も交通機関麻痺の恐れがあるため。って数時間前に分かってた事じゃんよ!— たけぼー@ランス10ネタバレ解禁中 (@and_noise) 2018年9月4日
と、色んな会社の対処方法があります。
個人判断ではなく会社や学校の判断
不要不急の外出を控えて下さいとアナウンスがあった場合、基本的に「会社の場合は会社の判断」「学校の場合は学校の判断」が、やはり優先されてしまいます。
ただし、確実に学校や会社が休みになるケースがあります。
確実に学校や会社が休みになる場合
スーパー台風レベルが直撃し、電車やバスなどの公共交通機関ストップした場合です。
公共交通機関がストップしたら、学校や会社には通常の方法では行けなくなるので、かなり高い確率で学校や会社は休みとなります。
また、多くの店舗やスーパーも休業するところが多くなります。
災害時などに、どういう判断をするのかで、会社や学校の考え方が問われますね!!
不要不急の反対語
不要不急の反対語は、どうやらなさそうです。
あえて作ると、
- 不要の反対語は、「必要」
- 不急の反対語は、「至急」や「火急」
となるので、造語として作ると、
- 至急必要
- 火急必要
- 緊急必要
と、なると思われます!
意味を比較すると、
- 不要不急=必要ではなく、急ぎでもないこと
- 至急必要=必要(重要)で、急ぐこと
ですね。
まとめ
普通の会話で、不要不急という言葉を聞いたことがありません。
不要不急という言葉は、昔から使われていて、主にマスコミや役所などで使われることが多くなっています。
不要不急=「重要ではなく、急ぎでもない」という意味なので、何かの機会に使ってみると面白いかもしれませんね!
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