薬瓶やサプリメントには薬とフタの間にビニールが入っています。
このビニール、「すぐに捨てる方」「薬を使い切るまで戻す方」に分かれるますよね。
どちらの方も、何も迷わずにビニールを「捨てる」「戻す」と当たり前のようにしていることと思います。
でも、ふと疑問を感じませんか?
「瓶タイプの薬のほとんどに入っているビニールには何か意味があるのかな」と。
ビニールに理由があるのなら、正しい利用方法を知っておきたいですよね。
そこでここでは
- 薬瓶のビニールの意味
- 薬瓶のビニールは開封後に捨てる・捨てないどちらが正解なのか
についてわかりやすくまとめてみました。
薬瓶のビニールの意味とは?
薬瓶のビニールの意味は「緩衝材」です。
ビニールを取ると瓶には隙間が空いていますよね。
隙間を埋めて置かないと、輸送時や陳列時などカシャカシャ揺れて薬が割れたり欠けてしまうことがあります。
薬は「1回◯錠」など決められた分量を守って飲まなくてはなりません。
薬が欠けていたら分量がわからなくなって大変です。
また、薬によっては飲みやすいように外側が甘くコーティング(糖衣錠)されています。瓶と薬がぶつかるとコーティングが剥がれてしまいます。
ビニールは、出荷時の状態を保つために緩衝材として薬瓶のなかに入れられているのです。
つまり、薬瓶のビニールは薬の破損を防ぐために入っているということです。
薬に添付されている説明書にも「詰め物は輸送時の錠剤の破損を防ぐためのものです」といった内容が書かれているので、もし手元にある場合は確認してみてくださいね。
脱脂綿が使われていることもある
薬瓶の中にはビニールではなく脱脂綿が緩衝材として入っていることもあります。
特に海外のサプリメントは脱脂綿が使われていることが多いです。
日本は薬もサプリメントもほとんどビニールが使われているので国によって使用する緩衝材に違いがあるようです。
薬瓶のビニールは開封後に捨てる?捨てない?
薬瓶のビニールは開封後に捨てるが正解です。
薬瓶のビニールを捨てる理由は大きく3つあります。
1.湿気を含み品質が変わる可能性がある
2.異物混入の原因になる
3.錠剤がこぼれる原因になる
捨てる理由1:湿気を含み品質が変わる
薬瓶のビニールの出し入れは、湿気を含み品質が変わってしまうことがあるからです。
ビニールは湿気を帯びやすいので、湿気を帯びたビニールを瓶の中に戻すと品質の状態が悪くなります。
捨てる理由2:異物混入の原因になる
薬瓶のビニールの出し入れは、異物混入の原因になるからです。
また、ビニールに付着したホコリや雑菌などが瓶に入ってしまう可能性も高いです。
ビニールに小さな虫やゴミがなどが絡まっていても気がつかずに一緒に瓶に戻してしまう危険もあります。
さらに、ビニールは静電気を帯びやすいため、ホコリや雑菌などを吸着してしまいます。
いろいろな面から見てもビニールの出し入れは衛生的に不安を感じますよね。
捨てる理由3:錠剤がこぼれる原因になる
ビニールを出す時に錠剤が一緒にくっついてきてこぼれる原因になるからです。
瓶からこぼれ落ちてしまった薬には雑菌がたくさんついてしまいます。
ビニールと一緒にうっかり薬を落としてしまった経験がある方もいますよね。
薬瓶のビニールは、衛生面を保つためにも開封したらすぐに捨てましょう。
まとめ
薬瓶やサプリメントの中に入っているビニールは緩衝材として入れられています。
なので、開封後は捨てるのが正解です。
瓶の中に戻して隙間を埋めておきたい気持ちもわかります。
ですが、薬瓶のビニールの出し入れは衛生的にもよくないので薬を開けたらすぐに捨てるようにしてくださいね。