心因性の咳の治し方や特徴は?子供もかかる?投薬治療は効かない!

心因性の咳の治し方

咳が続くと本当につらいですよね。

止まらない咳はただでさえ息苦しくて苦しいのに、電車のや人混みの中などで咳をすると注目をあびて肩身が狭い…。

咳で苦しんでいる方の中には風邪ではないのになぜか長期間咳が治まらないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか

長期間続く咳はストレスなどが原因で起こる「心因性の咳」の可能性が考えられます

「心因性の咳」という言葉をはじめて耳にする方もいますよね。

ここでは心因性の咳に関して【特徴】【予防法や治療法】【薬や漢方薬】などについてまとめてみました。

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心因性の咳とは?

「心因性の咳」とは、精神的なストレスや過度な緊張などによって咳の症状が出ることです。

「心因性咳嗽(しんいんせいがいそう)」や「神経性咳嗽(しんけいせいがいそう)」とも呼ばれます。

では、心因性の咳が起こる原因は何なのでしょうか。

心因性の咳の原因は?

実は、心因性の咳が起こる原因は明確には分かっていませんが、

精神的なストレスなどがきっかけとなり自律神経が乱れて咳の症状が現れます。ストレスが大きく加わると、気道が大きく収縮するため咳がの症状が現れると考えられています

咳は、ほこりやウイルス、細菌などが体の中に侵入するのを防ぐ役割を持っています。異物の他にも気道が炎症したり、炎症によって出来た痰(たん)などを体の外へ排出するために咳の症状は現れます。

本来ならば、異物を排出するために起こる咳ですが、咳をコントロールしている場所が脳の神経細胞が集まる「大脳皮質」であるため、ストレスなど心因性が原因で起こることもあると言われています

風邪などの咳と心因性の咳には様々な違いがあり、次のような特徴が見られます。

心因性の咳の特徴とは?

心因性の咳の特徴は次の8つです。

心因性の咳の8つの特徴

特徴1:長期間咳が続く

心因性の咳は長期間症状が続きます

風邪やインフルエンザなど感染症を主とする咳は、平均18日前後で治まると言われています。治療などを受けず自然に放置していても3週間もすれば症状が落ち着く場合がほとんどです。

3週間以上咳が続いているようであれば「心因性の咳」の可能性があります

特徴2:乾いた咳が続く

乾いた咳が長期間続くのも心因性の咳の特徴のひとつです

咳には大きく分けると次の2つにわけられます。

湿性咳嗽(しつせいがいそう)

痰を伴った「ゴホゴホ」と湿った咳になります。気道に溜まった痰や鼻汁などを体の外へ出そうとして咳が起こります。

乾性咳嗽(かんせいがいそう)

「コンコン」といった乾いた咳になります。肺や器官に炎症が起こっている状態の時に症状が出やすくなっています。

特徴3:咳以外の症状がない

「コンコン」といった乾いた咳は出るけれど、喉の痛みや発熱などの症状が出ないことも「心因性の咳」の特徴になっています。

特徴4:睡眠中は咳が出ない

心因性の咳は睡眠中は出ないと言われています。咳が出るのは仕事中や学校にいる時といった日中がほとんどです。

特徴5:薬で治まらない

咳がひどいからと行って「咳止め」などの内服薬を飲んでも咳が治まることがないのも心因性の咳の特徴になっています。

特徴6:「異常なし」と診断される

内科や耳鼻咽喉科などで診察を受けても特に体の異常はないと診断されたのに、咳が治まらない場合は心因性の席の可能性があります。

特徴7:集中している時は咳がでない

日中でも何かに集中している時は咳が出にくいと言われています。

特徴8:閉塞感や胸苦しさを感じることがある

心因性の咳は、咳と共に、「咽頭異常感症(いんとういじょうかんしょう)」や「ヒステリー球」といった喉に異物が詰まったような閉塞感や胸苦しさを感じる方も多くいます。

心因性の咳は不安や緊張を強く感じた時に起こりやすく、不眠や気力低下、気持ちが沈みがちになるなどと行った精神症状を伴う方もいます

さらに、悪化すると手足の麻痺や声が出なくなったり、視覚や聴覚の感覚がなくなるなどの症状が出ることもあるので注意が必要です。

注意】咳が2ヶ月以上続く場合は、咳喘息など心因性以外の可能性もあるので、自己判断せず病院で診断を受けるようにして下さいね

心因性の咳を予防するには?

リラックス

心因性の咳を予防するためには「ストレスを取り除くこと」が1番の方法です

でも、簡単に取り除くことが出来ないからこそ「ストレス」になるのであって、なかなか簡単には行かないですよね。

まずは、ストレスを予防する次の4つを気をつけるようにしてみて下さい。

ストレスを予防する4つの方法

方法1:肉体的な疲労を溜めない

体が疲れていると、精神的なストレスに対しても抵抗力が落ちてしまいます。

方法2:睡眠をしっかり取る

疲れを取るためにも睡眠をしっかり取ることも大切です。

方法3:軽めの運動をする

ストレッチや散歩などの軽めの運動や半身浴などをするのも効果的です。

方法4:好きなことをする

美味しいものを食べたり好きな映画を観るなど、好きなことをしてストレスを発散させることも大切です。

心因性の咳は、心が疲れてしまっていることが原因です

現代は、日々忙しい方が多く、仕事や友対人関係、恋人や睡眠不足などストレスを感じる場面がたくさんあります。元気なつもりでいても少しずつ疲れが溜まり放っておけばいつか限界が来てしまいます。

心因性の咳も心の「助けて」という叫びです。まずはゆっくりと休み、心と体をいたわってあげてくださいね

心因性の咳は子どももかかる?

心因性の咳は、子どももかかります

心因性の咳は大人だけがかかるものではありません。

子どもの「心因性の咳」は発見が遅れることも

クラス替えで仲の良い友達と離れてしまった、ケンカしてしまった、テストの点数が悪かった…など些細な事でストレスを感じています。

子どもは、気道の抵抗力が弱く炎症を起こしやすいこともあり、少しの刺激でも咳が出やすいため「いつものこと」と見逃してしまったり、子ども自身がストレスに無自覚のため発見が遅れてしまう場合も多いと言われています

様子がおかしいなと思ったらまずはゆっくり話を聞いてあげるなど、日常生活の中での変化に気をつけて上げるようにしてくださいね。

また、咳の種類によっては他の病気がひそんでいることもあるので、普段と違う場合は受診するようにして下さい

漢方薬は効果がある?

心因性の咳は炎症などが原因ではないため、西洋医学的な薬や治療は効果がないと言われいます

では、東洋医学の漢方の効果はどうなのでしょうか。

【漢方とは】

体が持つ本来の働きを高め、自然治癒力を高め正常な状態を作り出そうするものです。科学的に合成した西洋医学の薬に対し、漢方は生薬と言われる自然由来の成分を用いて作られます。

心因性の咳「漢方薬」の効果は?

漢方では心因性の咳は、気の巡りが悪く滞っているために起こる症状として考えられていますストレスが強くかかると気の巡りをコントロールすることができなくなることが原因と言われています。

そのため、心因性の咳の改善には気の巡りをよくする漢方薬が用いられ、個人差はあるようですが効果を実感する方もいるようです

漢方は、症状だけでなく体質などその人の状態によって合うものを選びます。気になる方は漢方専門クリニックや漢方薬局などで相談することをおすすめします。

まとめ

ストレスが主な原因で起こる「心因性の咳」。

咳が長期間続くと精神的にも肉体的にも疲れ果ててしまいますよね。心因性の咳は心が疲れ「助けて」という叫び声です。

ストレスは簡単に取り除けるものではないですが、まずは出来る限り

  • 肉体的な疲労を溜めない
  • 睡眠をしっかり取る
  • 軽めの運動をする
  • 好きなことをする

などといった、体と心を癒やしストレスを発散するようにしてみてください。また、ラベンダーなどリラックス効果の高いアロマオイルを焚いて部屋をリラックス空間にするのも良いかもしれません。

少しでも咳で苦しい思いをする方が少なくなりますように…。

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