デイサービスや介護の仕事をしていると、レクリエーションのネタに本当に困りますよね!
レクリエーションに関われるスタッフも限られている。個別対応するのか。運動レクにするのか。自立している人には脳トレをしてもらうのか。常に、その場に応じて考えなければなりません。
レクリエーションのネタも、デイサービスに来ているみなさんができるものじゃないと困るし…。
しかし、デイサービスに来る人は、みんなが一緒のレベルじゃないからこれまた難しい。
高齢者の方は、認知症の人もいれば、足腰が弱いだけで、頭はかなりしっかりしている人もいる。レクリエーションゲームのレベルをどこに合わせるのか。
小学生、中学生、高校生、大学生が一同に会しているところに、レクリエーションをするようなものなので、めちゃくちゃ考えますよね。
私もやっていたことがあるので良くわかります。
そこでここでは、デイサービスや介護のレクリエーション「みんなが盛り上がる&簡単なネタ」を紹介します。また、「デイサービスのネタを自分で作る方法」についても紹介します。
デイサービスのレクネタ:風船バレー
風船バレーは、超王道ネタ!
鉄板ネタですよね!
風船バレーはどんな人でも楽しんでくれているなと思えるレクリエーションです。
困ったときの、「風船バレー!」
ご利用者の人数にもよりますが、スタッフは1〜2人いれば十分ですし、準備も超簡単!
準備するもの
- 風船
- ヒモ(真ん中のネットを作るのに使います)
※両端にイス、そこにヒモを通して、バレーネットの完成です!
準備すること
- ご利用者を2チームに分けて、座ってもらう。
- この時に、風船バレーの上手い人をバランス良く振り分けることが大切です。
風船バレーの注意点
白熱してくると、風船を叩いた手が、他の利用者に当たる場合があるので注意して下さい。
そのため、利用者と利用者の距離が大切になります。
また、椅子からひっくり返ったりしないように、注意することも大切になります。
時々風船が爪などに当たって割れるのですが、それがまたみんなビックリしていいんですよね!
このゲームは、
- 利用者の運動不足解消
- どんな利用者でも参加できる
- 利用者の満足度が高い
- さらにスタッフも楽しい
ので、このレクは超おすすめです!
というか、もう知ってますよね!
デイサービスのレクネタ:負けジャンケン!
「負けジャンケン」はよくお笑いでもやっていますよね。
シンプルですが、わかりやすくて、面白いです。
これも鉄板ネタ!!
準備するものはなく、スタッフも最低1人いればいいのでデイサービスのネタとしてやりやすいです。
負けジャンケンのやり方
職員が出すジャンケン「グー・チョキ・パー」に、負ける手を出してもらいます。
職員が「パー」を出す ⇒ 利用者は「グー」を出せば負けたことになるので、OK!
やってみるとわかりますが、皆さんジャンケンでの勝ちグセがついているので、なかなか負けられません。
負けたいのに、負けられないジレンマがおもしろいゲームです!
また、ジャンケンを出す時に「グー」など声を出してもらうと、声を出す訓練にもなり、盛り上がるのでおすすめです!
負けジャンケンのコツ
こういうシンプルで、スタッフが主導権をもって誘導する場合のゲームは、スタッフのレクリエーション力が試されます!
利用者をちょっといじりながら、みんなを盛り上げて行くと笑いがお起きて面白いです。
芸人のツッコミの方を参考にすると、勉強になると思いますよ!
デイサービスのレクネタ:指体操
指折り体操には、いくつかパターンがあるのですが基本的に簡単なものから行っていきます。
指体操のやり方
①両手の親指から一本ずつ指折っていく体操
親指から⇒小指まで、小指から⇒親指まで順番に行います。
1、2、3、4、と声を出しながら指を折っていきます。
②両手の小指から一本ずつ指折っていく体操
今度は先程とは逆で、
小指から⇒親指まで、親指から⇒親指まで順番に行います。
1、2、3、4、と声を出しながら指を折っていきます。
③右手は親指から、左手は小指から一本ずつ指折っていく体操
今度は難易度を上げ、
右手は、親指から⇒小指まで、小指から⇒親指まで順番に行います
左手は、小指から⇒親指まで、親指から⇒親指まで順番に行います
これが難しいです。大体できません。
④右手は小指から、左手は親指から一本ずつ指折っていく体操
今度は、先程の逆です。
右手は、小指から⇒親指まで、親指から⇒親指まで順番に行い
左手は、親指から⇒小指まで、小指から⇒親指まで順番に行います
指体操の注意点
このゲームはとくに注意点もなく、行えるゲームだと思います。
時々できなくてイライラする人がいますが、それはそれということで大丈夫です。
あまりにもできない場合は、簡単な指折りを繰り返してもらうのが良いと思います。
デイサービスのレクネタ:ピンポン玉送り
大きいスプーンの上にピンポン玉を乗せて、それを順番に隣に送っていき、最後の人まで早くピンポン玉を渡せたチームが勝ち!というゲームです。
用意するもの
- 人数分のスプーン
- ピンポン玉
ピンポン玉送りのやり方
チームを分けを行います。人数によって2チームや3チームになると思います。
チームを一列にならべ、平行に配置します。
最初の人にピンポン玉を渡し、スタートと同時に、一番早く最後の人までピンポン玉を渡したチームが勝ちです。
ピンポン玉送りの注意点
ピンポン玉がスプーンから落ちた場合は、スタッフが拾って元に戻します。
利用者はゲームになると熱中し、ピンポン玉が落ちると自分で取りに行こうとしますが、そこはスタッフが取りますとちゃんと最初に説明しておいたほうがいいです。
転倒や他の利用者にぶつかるリスクがあるためです。
このゲームは応用が効く
このピンポン玉ゲームのルールで、別のゲームにすることもできます。
- 割り箸から割り箸へ、輪ゴムを渡していくゲーム
- ウチワからウチワへ、風船を渡していくゲーム
という風に、様々なゲームに応用できます。
デイサービスのレクネタ:脳トレ
脳トレで有名なのは、
- しりとり(いぬ⇒ぬいぐるみ)
- 記憶ゲーム(今日の日付や何を食べたか、など)
- 文字の並び替え(ちごい ⇒ いちご「苺」)
- 文字の穴埋め(メ◯ン⇒メロン)
- 瞬間文字記憶(ホワイトボードに数字を出して、記憶してもらい、答えてもらう)
などがありますが、ま〜盛り上がりません!
そこで、盛り上がった脳トレを紹介したいと思います。
脳トレ:旗揚げゲーム
職員が声がけで「赤上げて、白下げて、白下げないで、赤下げて」など、旗を上げ下げしてもらうゲームです。
これは結構盛り上がります。
【必要なもの】
割り箸に、赤と白の色画用紙か、布を巻いて、旗を作ります。
【旗揚げゲームのポイント】
職員がいかに楽しむかですね!
脳トレ:数字ゲーム
職員が利用者の前で、数字カードを出して、利用者に答えを出してもらうゲームです。
例えば、
「4のカード」と「10のカード」を職員が出して、
足して!
と言って、答えてもらいます。
この場合は、14が正解になります。
また、
「4のカード」と「10のカード」はそのままで、
引いて!
と言うのもアリですね。
【必要なもの】
利用者に見やすい数字カードを作っておきます。
大きすぎると大変なので、ある程度の大きさでOK!
【数字ゲームのポイント】
素早く数字を出して、素早く答えてもらうという所がポイントになります。
脳の瞬発力を鍛える訓練ですね!
デイサービスのネタの作り方の法則
- シンプルでわかりやすい=あまり頭を使わなくてもできる
- みんなで参加できる=ボーっとしている人がいない
- 誰でもできるもの
- ゲームがおもしろい・興味を持ってもらえる
ネタとしては、このポイントを基準に、
- デイサービスや介護施設にある道具で考えたり、
- 職員の過去の経験や特技を活かしてみたり、
すると、自分たちで単純なゲームが作ることができると思います。
ゲームが面白くなるポイントは、ギャップです。
ここはお笑いと一緒です。
ダウンタウンさんの笑ってはいけないを知っていると思いますが、
「笑ってはいけない状況(制約・ルール)」で「笑ってしまう」というギャップがあるわけです。
先ほどのジャンケンで言えば、
「負けなければいけない状況(制約・ルール)」で「勝ってしまう」というギャップがあるわけです。
ポイントは、「まずルールをどうするのか?」「そのルールを作ることでギャップが生まれるのか?」などを基本に考えると、その場その場でゲームが作れるようになります。
職員同士で、軽いお笑い風に、ネタ作りをすると楽しいと思います。
自分がレクリエーションやる場合は、お笑い芸人だと思ってやっていました。元々お笑い好きというのもありますが…。
ゲームの基本法則って、意外と共通しているものですよ。
まとめ
デイサービスのゲームは基本的に、みんなで身体を動かすことが大切だと思っています。
また、職員が楽しんでやっていると、利用者も楽しんでくれるものです。
デイサービスは、職員がレクリエーションなどで手を抜き出すと本当につまらない場所になりやすいです。また、職場の雰囲気も悪くなって行きがちです。
デイサービスなどでレクリエーションを傍から見ると、職員同士の仲がいいのか、助け合いができているのか、全て見えます。
それほどに大切なレクリエーション!
大変ですが、上手く言った時の満足感は素晴らしいものがありますよね!!