出羽三山神社でお参りしたあとは、羽黒山から車で1時間弱ほどの場にある「土門拳記念館」へ向かう。
土門拳記念館も、日本一周をすると決めた時に行くことを決めていた場所のひとつ。土門拳のことを知ったのは、僕の大好きな岡本太郎がきっかけだった。
土門拳の写真「古寺巡礼」を見て興味が湧いた。土門拳記念館のような一人の作家をテーマにしている写真専門の美術館は世界でも珍しいらしい。
土門拳記念館のアクセス方法と駐車場
山形県酒田市の最上川沿いにある土門拳記念館は酒田駅から車で10分ほどの場所、「飯盛山公園」の中にある。
飯盛山公園は山形の観光スポットのひとつ。「白鳥池」や「アスレチック」などがあり、家族連れで賑わう公園になる。
土門拳記念館に行く場合は、「飯盛山公園」の無料駐車場を利用するらしい。
この駐車場公園だけあってかなり広い。駐車場から「土門拳記念館」までは比較的距離が長く、不安になる。
僕らが飯盛山公園に付いたのは16:00過ぎ。そこから少し歩いて記念館へ到着。
閉館時間が17:00ということが判明し慌てる。ギリギリだし、人もいないのでは?と思ったら、館内には数人の人がいた。
土門拳記念館、昭和の写真に感動
土門拳記念館の写真は基本的に「昭和」の世界。戦時中や戦後の日本の激動の時代を写した作品が多い。
有名な作品は古寺や仏像を撮っている「古寺巡礼」や戦後、広島の原爆被爆者の日々を写真に収めた「ヒロシマ」など。
リアルだった。
モノクロームの写真だからなのか、土門拳のエネルギーなのか…。
「ヒロシマ」の写真を見て、そこに生きる人、原爆被害にあった人、原爆で家族を失った人の苦しみや悲しみが伝わって来るようだった。
土門拳は原爆投下から12年後に広島に行き、そこから広島に原爆が落とされたあとの悲惨な光景を写真に取り続けている。
写真1枚1枚がとても重く、戦争や原爆、放射能について考えさせられた。
子どもの笑顔や苦しくても生き抜こうとしている写真を前に、涙が出そうになる。
土門拳記念館の周辺はのんびりできる
写真展示をゆっくり見た後は館内散策。記念館の裏側は緑豊かな林、目の前には池がありとても気持ちのいい場所。ここから鳥海山も見えるらしい。
「ヒロシマ」の写真を見た後の僕はとても感慨深いものがあり、今の時代がいかに平和か思い知らされる。
外に出ると夕暮れ時。池のに映る夕日がとても綺麗な場所。
この土門拳記念館の目の前にある「白鳥池」、通称「拳湖」と命名されていて白鳥が飛んで来ることもあるらしい。
山形県ベスト2は「羽黒山」「土門拳記念館」
日本一周「東北編」の1日目は「出羽三山神社」と「土門拳記念館」を巡って大満足。
両方共行ってよかった場所、そして機会があったら色んな人に行ってみてほしい場所。