仕事などで忙しくなって来ると焦ってしまって失敗したり、恋愛などでも不安から焦ってしまって、上手くいかないことがあったりしますよね。
焦りたくないのに、怖くて焦ってしまいます。
また、焦っている間は気分が悪く、心が急いでしまい、イライラもします。
そこでここでは、「人はなぜ焦ってしまうのか?原因や焦る心理」「焦らない方法やコツ」について考えてみたいと思います。
人は、なぜ焦ってしまうのか?
まず、私達が普段焦るわかりやすい状況を考えてみたいと思います。
- 仕事が立て込んで処理しきれず、いっぱいいっぱいになる!
- 自分の思い描いていたスケジュールが、ハプニングなどで急遽変更になる!
などがあります。
このような状況の時に「焦る人の心理」と「焦らない人の心理」を比べてみたいと思います。
「焦る人」と「焦らない人」の違いは?
【焦る人の心理】
このような状況で焦る人は、頭の中がこれからやらなければいけないことで、いっぱいいっぱいになり、目の前のやるべき事がおろそかになります。
また、心の中で「なんで自分が、こんなにやらなければならないんだ」「なんでこんなことが自分に起こってしまったんだ」という怒りや「ちゃんと乗り切れるのだろうか」という恐怖や不安などのネガティブな感情に支配されます。
そして、「早くやらなきゃ!」と恐怖と怒りが入り混じった感情で、物事を進めようとしてトラブルを起こしたりします。
焦る人の特徴は、
現実に起こったことをまず認めません。「こんなことは起こってはいけない」と現実を拒否する心理が生まれ、怒りや恐怖、不安などのネガティブな感情に囚われます。
その結果として、目の前の現実的にやることが見えなくなり、自分の妄想的な思考の中でぐるぐる会話している状況と言えます。
【焦らない人の心理】
焦らない人は、焦るような出来事やハプニングが起こっても、感情的にならず起きた現実を正しくまず認めます。
起こったのはしょうがない、では、どうしたら解決するのか?と考えるのです。至ってシンプルなのです。
すべての業務を処理はできないから、現状できることをやって、できないものは誰かに助けてもらうか、明日やる。と、現実にそってひとつひとつの業務をこなしていくのです。
焦らない人の特徴は、
現実を正しく認識し、受け止め、感情的にならず、出来事を解決するために動くのです。
焦ってしまう人の原因は?
焦ってしまう人には共通するポイントがあります。
起きてしまった現実は、しょうがないのに受け入れられず、恐怖や怒りの感情に支配されます。
現実を受け入れず、現実に対して反発をしているので、現実的な対処をすることができません。
頭のなかでは、なんでこんなことが自分に起こったんだ。ちゃんとやらないと怒られる。評価が下がる。などと考えていたりします。
焦点が、現実的な対処ではなくて、自分になっているのです。
その根底には、現実は自分の思い通りになるべきだという自己中心性が存在します。ここはよほど注意深く自分を観ないと見えてこないポイントです。
現実は自分の思い通りにならないので、更に心はネガティブな感情に囚われ頭はフリーズし、一点集中の猪突猛進型になってしまうのです。
このように、焦ってしまう根本原因は「現実を受け入れない」「ネガティブな感情に支配される」ということです。
なぜ、現実を受け入れられないのか?
焦ってしまう人は、なぜ起きてしまった現実を受け入れられないのでしょうか?
ここに関しては人による部分が多いのですが、分かりやすく言うと、
「幼児性が抜けない人」「自己中心性が強い人」「感情処理が上手くできない人」と言えるかもしれません。
更に分かりやすく言うと、
起きた現実は変えられるものではないのに、起きてしまった現実を自分の思い通りにできると勘違いしている人です。
現実は認め、受け入れ、じゃあどうするかと対処するものです。
起きてしまった出来事を、ずっとあんなことは起きるべきじゃなかったと言い続けても、怒りや恨みしかもたらしません。
これは本人に苦しみをもたらします。
現実を認めれば、後は対処するだけです。
焦らない方法やコツは?
「自分の思い通りにならない状況」や「忙しい状況」が起きた時に焦らないための方法をまとめてみました。
①一端立ち止まって、状況を確認する
ここで大事なポイントはネガティブな感情にとらわれないことです。起きてしまった現実は、受け入れる以外に方法がないということを忘れないでください。
起きなかった可能性を考えても意味のないことです。
②現実的に処理しなければならないことを考える
優先順位をつけて、何からやらなければならないのかをハッキリさせ、他人を頼れるならば頼ること。他人を頼ることにネガティブになる必要はありません。
③1つずつ処理していく
感情的にならずに、淡々とひとつづつ処理していくことです。
簡単に書きましたが、やるとなると難しいと思います。
幼児性や自己中心性は簡単には抜けませんし、現実を正しくみて、受け止めることにも段階があります。また、ネガティブな感情に頻繁にも囚われると思います。
それはしょうがないので、少しずつやっていく以外にないです。
恋愛での焦り
恋愛で焦りがちな人も、自分の思い通りに行かないことへの怖れを持っています。
本質に怖れがあるので、必死で相手や状況をコントロールしようとします。
しかし、他人は現実で、自分の思い通りにコントロールできるものではありません。が、万能感や幼児性を持っている人は、「自分の思い通りに動いてくれないから、嫌い!」などと本気で思っていたりします。
ここまでハッキリ言う人はいませんが…。
自分の願望で相手(現実)を見るのではなく、自分の思い込みを外して相手を見て、受け入れるようにして下さいね。
まとめ
焦りといっても、様々な焦りのパターンがあるのでここで紹介したのはその一部だと思って頂けたらと思います。
ただし、焦ってしまう人の共通の特徴として、「現実を受け入れない」「自己中心性が強い」「感情に支配される」などがあると思います。
これらは持っていると自分が一番苦しいので、少しずつ手放すようにして下さいね。
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