コンセントにプラグを挿してパチっと火花が散るとびっくりしますよね。
火花が散ったけどこれって大丈夫…?と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
電化製品が増えた現在は、電気は生活に欠かせない大切なものです。
ですが、使い方や対処法を間違えると小さな火花が火事になる恐れもあります。
生活に必要不可欠なものだからこそ安全に使いたいですよね。
そこでここでは
- コンセントから火花が出る原因
- コンセントから火花がでたときの対処法
について分かりやすくまとめてみました。
コンセントから火花が一瞬出る
コンセントから火花が一瞬出る経験は意外と多いのかたがしているのではないでしょうか。
実は我が家でもコンセントから火花が出る現象が実際に起こりました。
屋外の給湯器用のコンセントからバチッと一瞬火花が!!
給湯器周りはだいぶ古く使い始めて10年以上は経過しています。
火花が出た原因
火花が出た原因は「コンセントの劣化」でした。
経緯はというと、浴室の給湯器の電源が突然落ち、冷たい水しか出てこなくなりました。もちろんリモコンは電源が入らず対処のしようがありません。
リモコンが故障したのか、給湯器が古くなったのか、断線したのか…。
※一度ネズミに齧られて断線しリモコンが動かなくなった頃がありました。
給湯器も買い替えも覚悟しつつ、3つ穴タイプのコンセントだったため試しに他の穴に入れたところ、全ての穴からバチッと火花が散り大慌てです。
火災に繋がりそうでとても怖いですよね…。
コンセントを取り替えたところ火花が出ることもなくなり、給湯器もリモコンも無事使えるようになりました。
コンセントから火花が出る4つの原因
コンセントから火花が出る原因は大きく4つあります。
1.コンセントの劣化
2.電源ONの状態でプラグを挿す
3.ほこりなど異物が付着している
4.タコ足配線
原因1:コンセントの劣化
火花が出る原因のひとつはコンセントの劣化です。
コンセントは最大許容電力を守って使用すれば何十年と使えますが少しづつ劣化はしてきます。
特に使用頻度の高い場所や屋外に設置されている場合は劣化しやすく寿命は短めです。
コンセント本体が熱くなっていたり変色している場合はプラグを挿した瞬間に火花が散ったり発熱したりする危険性があるため要注意です。
対策
コンセントの劣化の対処法は、コンセントを交換することです。
劣化しているコンセントはショートしてしまい一気に電流が流れることがあり火災につながる危険があります。
コンセントの交換が気になる方は下記を参考にしてみてください。
電気工事関係は「電気工事士」の資格が必要なのでご自身でやる場合は自己責任で安全に行うようにしてくださいね。
原因2:電源ONの状態でプラグを挿す
電化製品の電源をONにした状態でコンセントにプラグを挿すのも火花が出る原因のひとつです。
電源が入っているということは、コンセントに挿した瞬間に通電するということ。
プラグを挿すと瞬間的に大きな電流が一気に電化製品に流れ込みます。
特に消費電力が高いドライヤーや電子レンジなどの電化製品は流れている電流も大きいためバチっと火花が出る危険が高くなります。
対策
プラグは必ず電化製品の電源をOFFにしてからコンセントに挿すようにすることです。
電源が入っていなければ挿した瞬間に通電することはありません。
原因3:ほこりなどの異物が付着している
ほこりや髪の毛などの異物がコンセントとプラグの間に付着していると火花が散る原因になります。
コンセントに差し込んでいるプラグは静電気が起こりやすいためほこりもつきやすくなっています。
コンセントとプラグの間に溜まった埃などは、空気中の湿気や水分を吸収し火花を出す原因になります。
中には発火し火事につながる危険もあるため注意が必要です。
対策
コンセントやプラグはほこりなどの異物が付着しないよう定期的に掃除するようにすることです。
また、使っていないコンセントにはカバーやコンセントキャップをつけておくのもおすすめです。
原因4:タコ足配線
タコ足配線もコンセントから火花が出る原因のひとつです。
ひとつのコンセントで使用できる電気の容量はあらかじめ決まっていますが、タコ足配線にすると一箇所のコンセントに大容量の電気が流れます。
タコ足配線は容量以上の電流が流れるため火花が散る危険があります。
対策
一つのコンセントに複数プラグを繋ぎたい場合は、使用する電化製品の消費電力を使用限界以下に抑えることで防ぐことができます。
一般家庭では一つのコンセントの使用限界は1500Wとなっています。
つまり、複数のプラグをタコ足で繋ぎたい場合は使用限界の1500W以下にするようにすれば良いということです。
電化製品の取扱説明書には消費電力が記載されているので確認してみてください。
この数字が大きいほど電気を多く消費します。
参考までに日常でよく使う電化製品の消費電力の目安を表にしてみました。
製品 | 消費電力目安(W) |
---|---|
アイロン | 1200〜1300 |
ドライヤー | 1000〜1500 |
ドライヤー | 1000〜1400 |
電気ケトル | 900〜1400 |
掃除機 | 200〜1000 |
テレビ | 300〜500 |
冷蔵庫 | 100〜300 |
ノートパソコン | 50〜100 |
同じ製品でもメーカーや品物によって消費電力は違いがあります。
細かく知りたい方は取扱説明書を確認してみてくださいね。
個別スイッチつきコンセントプラグがおすすめ
コンセントから火花がでないようにする対策として、個別スイッチがつおているコンセントプラグがおすすめです。
スイッチをOFFしておけばプラグを抜いた状態と同じになります。さらに、プラグ部分のほこりが入らないタイプを選べば誇りと湿気による火花を防ぐこともできるので安心です。
コンセントから火花が出た時の対処法
コンセントから火花が出るのをそのままにしておくのは危険です。
特にコンセントの劣化の可能性が高い場合は迅速に対処することが必須になります。
万が一火花がでてしまった際の対処方法をご紹介しておきます。
1.プラグを抜く
2.ブレーカーを落とす
対処法1:プラグを抜く
火花が出たプラグは、グローブなどをはめて抜いておきます。
火花がでたままの状態でプラグを挿したままにしておくと、火花が周りに広がって火災や漏電などが起こりやすく危険です。
火花の散ったコンセントやプラグは感電する恐れが高いので素手ではなく、必ず絶縁できるグローブやゴム手袋などを必ずはめるようにしてくださいね。
対処法2:ブレーカーを落とす
電流を遮断するためブレーカーを落としておくと漏電や火災の危険性が低くなります。
プラグが抜けない時はブレーカーを先に落としておきましょう。
ブレーカーを落とすと事故の危険は少なくなりますが、家の中の電気が使えなくなります。
ご自身で修理できる方はコンセントの交換を、業者にお願いする方は早めに連絡することをお勧めします。
コンセントの劣化は必ず修理を
電源ONのまま挿したわけでも、ほこりが原因でもないのに火花が散ったときの最大の原因は、コンセントの劣化の可能性が大きいです。
対策はコンセントの交換しかありません。
コンセントの交換を専門業者に依頼する場合は「出張費+部品代+作業費」が基本的にかかります。
費用は業者によって違いがあるのであらかじめ電話で確認することをお勧めします。
ご自身で交換をする予定の方は、先ほどもご紹介した「スイッチ交換」の記事を参照にしてみてくださいね。
ご自分でやる場合は必ずブレーカーを落として安全第一、自己責任で行うようにしてくださいね。
コンセントが劣化して火花が散る状態を放置すると火災につながることもあるのでなるべく早く対処することをおすすめします。
まとめ
コンセントから火花が出るのは、たとえ一瞬であっても注意が必要です。
電源を入れたまま挿したり、タコ足配線になって入り場合はその部分を改善すれば火花が出なくなるはずなので直してみてください。
コンセント自体が劣化している場合は交換が必須です。
そのまま使い続けると漏電や火事など大きな事故が起きかねないので見つけたら早めの修理をおすすめします。
コンセントは生活に欠かすことのできない必需品です。安心して使うことができるよう火花が散るなどの不具合が生じたらなるべく早めに対処するようにしてくださいね。