僕は、車中泊で夫婦日本一周をしたり、北海道や四国が好きで車中泊で2回一周しています。
車中泊日本一周の実体験から、ルーフテント(車上泊)は、おすすめしません!
今まで道の駅において、ルーフテントで車上泊をやっている人はあまりみませんでしたが、道の駅のルーフテントは、他人や道の駅従業員が見るとかなり印象が悪いです。
そこでここでは、
- ルーフテントとは?
- ルーフテントの種類や価格
- ルーフテントのメリット・デメリット
- ルーフテントをおすすめしない理由
について、まとめてみました。
ルーフテントとは?
ルーフテントを簡単にわかりやすく言うと、車の上に置けるテントです!
車の上に置いたテントで寝るので、車中泊ではなく、車上泊とも呼ばれています。
ルーフテントを組み立てる時間は数分で、手間もかかからず、値段もキャンピングカーの10分の1以下なので人気になっています。
【ルーフテントの基本装備】
- 最初からマットレスがあり、寝心地がいい
- 寝る場所がフラット(ただし、車が傾いていればルーフテントも傾く)
- 撥水性の生地でできており、多少の雨や雪でも耐えられる
などがルーフテントにはあります。
ルーフテントの種類や価格
ルーフテントの種類は、
- シェル型(三角形)
- タワー型(箱型)
- ルーフトップテント型(テント型)
など3種類あります。
【ルームテント:シェル型】
閉じると、
このような形になります。
閉じた姿は、タワー型もほぼ一緒です。
【ルーフテント:タワー型】
ルーフテントはタワー型タイプが、空間が広く風通しも良くて最もおすすめできるタイプです。
【ルーフテント:ルーフトップテント型】
ルーフテントの価格は、どのタイプでも、おおよそ20万円〜30万円ほどです。
キャンピングカーのように価格が400万円もせず、20万〜30万円で買えちゃうので、買いやすい値段設定と言えます。
ルーフテントのメリット
まず、ルーフテントのメリットを見ていきましょう!
メリット1:睡眠が快適
ルーフテントは、最初からマットレスが装備されており、フラットで足を伸ばして寝ることができます。
個人的に、ルーフテントの唯一最大のメリットは、このポイントのみ!
軽自動車や普通車での車中泊だとここまで快適にはなりません。朝起きると肩が凝っていることもしばしば!
メリット2:簡単、短時間で寝室ができる
ロックを外すだけで設置できるものやハンドルを回すタイプなど、2分〜数分で完成します。
これは楽!!
メリット3:車内の空間が使える
ルーフテントが寝室になるので、車内に荷物をギリギリまで入れることができる。
などが、ルーフテントのメリットとして挙げられます。
ルーフテントのデメリット
ルーフテントは残念ながらデメリットのほうがはるかに多いです。
デメリット1:ルーフテントはどこで張れるの?
外国だったら自然の中でルーフテントというのはわかるのですが、日本ではルーフテントを張って寝る場所がほとんどありません!
車中泊で日本中をくまなく回った結果なので、間違いないと思ってます。
ルーフテントを張れる可能性のある場所は、
- 道の駅やサービスエリア(SA・PA)
- キャンプ場
- RVパーク
- 山や自然の中
などが、考えられます。
【道の駅やサービスエリア】
道の駅でのルーフテントは、おすすめしません。
道の駅やサービスエリアは、あくまで「仮眠のための車中泊は認めます」という施設です。
仮眠のための車中泊はギリギリグレーゾーンですが、ルーフテントになると「あなた完全に宿泊しに来ているよね」というのが丸わかり。
また、他人や道の駅の従業員がルーフテントを道の駅で見ると、かなり印象が悪いです。
更に、ルーフテントは鍵を掛けられないので「防犯面」も気になります。
最近は車中泊者のマナーが悪く「車中泊禁止の道の駅」も増えてきています。
【キャンプ場・RVパーク】
キャンプ場やRVパークでのルーフテントは問題ありません。
しかし、
- キャンプ場は高いところが多く、値段が3,000円〜5,000円
- RVパークの値段は2,000円ほどの場所が多い
車中泊なら道の駅で無料で泊まれる所、ルーフテントで寝るためにキャンプ場やRVパークでお金を払うハメに!
実は、安宿に泊まったほうが安い場合があります。
【山や自然の中】
自然の中や山、海でルーフテントで車上泊する場所を探すことは、初心者には難しいです。
日本一周で僕ら夫婦も奥地までかなり探しましたが、日本はどこにでも家があり、車が通り、人がいます。
なかなかルーフテントで寝る場所が見つかりません。また、その場所を探す時間と燃料のコストをどうみるかもありますね。
デメリット2:気温の影響
車中泊の場合は、車のクーラーを使えるので、暑さや寒さに対応できます。
ルーフテントにはクーラーがありません。
そのため自分で暑さ対策や防寒対策をする以外にありませんが、限界があります。
結局ルーフテントを使えるのは、夏と冬を避けた、春と秋のみということになりがちです。
個人的には、この「デメリット2つ」がルーフテント最大のデメリットです。
デメリット3:騒音
ルーフテントは、車の上に張ったテントです。
四方は布なので、防音対策は全くされていません。
そのため、他人の会話、街の音、大型車などの騒音対策は必須になります。
自分がルーフテントを張る場所を、なるべく人がおらず、大型車が通るような幹線道路を避けるなどの工夫が必要になります。
デメリット4:揺れ
ルーフテントは、車の上にテントを張っているので、雨よりも風に弱いです!
寝ている時の風の揺れはかなり気になります。
「強風、台風の場合は、ルーフテントの使用を控えるように」とアナウンスされています。
デメリット5:燃費が悪くなる
ルーフテントの重さは50〜80kgです。
その重量が常に車にかかり、ルーフテントの空気抵抗も出てくるので、燃費が悪くなることが考えられます。
デメリット6:高さ制限
ルーフテント(畳んだ状態)の高さで、立体駐車場に入れない場合が多い!
これは普段の生活や観光の中ではかなりストレスになります。
ルーフテントをおすすめしない理由
これだけのデメリットがあるのに、ルーフテントにこだわる理由が僕にはわかりません。
それも年間数回しか使わないならなおさらです。
ルーフテントで、無料で快適に車中泊(車上泊)をしたい!というのはとても良くわかるのですが、日本では理想論です。
外国のように人がいない場所や広大な自然が広がっている場所が多い所なら、ルーフテントを使う理由はわかります。
しかし、日本はルーフテントが使えそうな場所が少なく、気温の影響や騒音、風揺れ問題があるため、結論として僕はおすすめしません。
まとめ
キャンピングカーやルーフテントにロマンを見るのは当たり前で、欲しくなる人の気持ちはわかります。
しかし、長年車中泊をしてきた経験から、ルーフテントはどう考えてもおすすめはできません。
ルーフテントの使用状況は一人ひとり違うと思います。
ルーフテントの使用場所や目的が明確な人ならば、使いこなせる可能性はあるので、今回の記事を判断材料として頂けたらと思います!