ほっと一息つきたいときのコーヒーは最高ですよね。
また、最近はカフェイン入のエナジードリンクなども人気が高く朝ごはんの代わりやここぞというときなどに常用する方も増えてきています。
眠気を覚ましたりやる気を引き起こしてくれるカフェインですが、気づかないうちに摂取過多になり頭痛やめまいなどきつい症状が現れるカフェイン中毒を引き起こす危険が潜んでいます。
そこでここでは
- カフェイン中毒の種類や症状
- カフェイン中毒の原因や対処法
についてまとめてみました。
カフェイン中毒とは
カフェイン中毒とは
カフェイン自体が持つ神経毒性によって引き起こされる中毒です。
最近は、エナジードリンクや眠気防止ドリンクなどカフェインを多く含む商品が簡単に手に入れることができます。
手軽に飲めるようになった分、若者を中心にカフェインの摂取過多が広がり、カフェイン中毒にかかかる人が増えています。
カフェイン中毒の種類と症状
カフェイン中毒は次の2つの種類があります。
- 急性カフェイン中毒
- 慢性カフェイン中毒
それぞれの発症条件と症状については以下のとおりです。
急性カフェイン中毒
【発症条件】
急性カフェイン中毒は、短期間に大量にカフェインを摂取することで発症します。
【症状】
- 軽度の場合:胃痛・胸痛・吐き気・心拍数増加・神経過敏・不安・焦燥感・興奮・頻尿など
- 重度の場合:けいれん・頭痛・吐き気やおう吐・動悸・過呼吸・精神錯乱・パニック発作など
個人差はありますが、3時間以内に「17㎎/㎏」以上のカフェインを採った場合に発症しやすく、また重症化しやすいといわれています。
例えば、体重50㎏の人の場合
コーヒー1杯(200ml)に含まれるカフェインの量は0.1~0.15グラム程度なので
3時間以内に8杯以上のコーヒーを飲むと危険 ということです。
慢性カフェイン中毒
【発症条件】
慢性カフェイン中毒は、日常的にカフェインを摂取し続ける事によって発症します。
【症状】
はっきりした症状がなく、分かりにくい場合が多いです。
カフェインを取らないとイライラする、摂取がやめられない場合慢性中毒である可能性が高いです。
正確なデータはないので1日どれくらい摂取すると中毒に陥るかはっきりとは言えませんが、毎日1杯のコーヒーでも中毒を引き起こす可能性もあります。
また、摂取し続けると少量では物足りなくなりどんどんカフェインへの依存が強まる事があるので注意が必要です。
カフェイン中毒(頭痛やめまい)の原因
ではなぜ、頭痛やめまいなどカフェイン中毒が起こるのでしょうか?
そもそもカフェインとは興奮作用を持つ精神刺激薬の一種です。
コーヒーや紅茶などに含まれているイメージが強いですが、実はかぜ薬(総合感冒薬)や鎮痛剤など世界で最も広く使われています。
痛み止めに使われているのになぜ頭痛の原因に?と思いますよね。
カフェインは体内に取り込まれると血管の収縮作用に働きかけます。
血管が広がるのと同時に筋肉も拡張します。
適量なら問題なくてもカフェインを過剰摂取すると頭の内部が圧迫されて頭痛を引き起こすのです。
また、ストレスや過労で免疫が低下していたり、胃が弱っている場合はカフェインの刺激でめまいや動悸、発汗、手の震えなど気分が悪くなることもあります。
カフェイン過敏症のケースも
コーヒーで気分が悪くなる方のなかには1杯程度しか飲んでいないのに毎回気分が悪くなる…という方もいます。
そういった方は「カフェイン過敏症」かもしれません。
カフェインアレルギーと呼ばれることもあり、生まれつきカフェインに敏感で少量でも反応します。
ほんの少しの量でもめまいや動悸、吐き気、震えなどの症状が現れる場合はカフェインを控えたほうがいいかもしれません。
カフェインの中毒症状がきつい時の対処法
カフェインの中毒症状に気をつけていても、体調不良のときなど症状が出てきてしまうことがあります。
中毒症状が現れた時は下記の方法を試してみてください。
水分をたくさん摂る
中毒症状を感じた場合は水分を多めにとりカフェインを体外に排出できるようにします。
カフェインには利尿作用があるため水分を摂取しどんどん排出できるようにすると体の中に残っているカフェインも徐々に減っていきます。
冷やす
頭痛がひどい場合は保冷剤や氷枕などで頭を冷やします。
カフェイン中毒で起こる頭痛は、カフェインの作用で血管が拡がることで原因です。冷やすことで血管が収縮するため頭痛も和らいでいきます。
中毒症状が頻繁に続く場合は、摂取量を控えるよにしましょう。カフェインを取らないとイライラする…場合は慢性的なカフェイン中毒かもしれません。
毎日飲んでいたコーヒーやエナジードリンクを3日に1回にしてみる、2~3杯(本)を1杯(本)に減らしてみるなど、体調にあった摂り方を探してみてくださいね。
カフェインを含む食品
カフェインを含む食品は意外と身近なところにあふれています。
ここではカフェインを含む飲み物・食べ物の代表的なものをご紹介します。
カフェインを含む代表的な飲み物
まずは、カフェインを多く含む代表的な飲み物です。
食品名 | 100mlに含まれるカフェイン濃度 |
---|---|
コーヒー | 60㎎ |
玉露 | 160㎎ |
緑茶 | 20㎎ |
紅茶 | 30㎎ |
烏龍茶 | 20㎎ |
ココア | 30㎎ |
コーラ | 10㎎ |
エナジードリンク | 32~300㎎ |
眠気覚ましドリンク | 32~300㎎ |
カフェインの含有量は抽出方法や商品によって違いがあるので大体の目安です。
コーヒーより玉露の方がカフェイン量が多いのにはびっくりしますよね。そして玉露よりもカフェインが多いのがエナジードリンクや眠気覚ましドリンク。
集中力をアップさせたい時に飲むと効果的ですが飲み過ぎには要注意です。
飲み過ぎ注意!ではありますが、ここぞというときにエナジードリンクを試したい方へのおすすめはコチラです。
アサヒ飲料モンスターエナジー
ビタミンB群、アルギニン、カルニチン、高麗人参エキスなどのエナジー成分とカフェインを配合し、刺激的で飲みやすいドリンクです。
1本あたりのカフェイン含有量は142mg
カフェインの摂取量の目安は1日400㎎以下であれば身体に悪影響はないと言われています。
他の食品からも摂取することを考え、モンスターを飲む場合は1日1~2本に抑えるようにしてくださいね。
カフェインを多く含む代表的な食べ物
続いてカフェインを多く含む代表的な食べ物です。
食品名 | 100g中に含まれるカフェイン濃度 |
---|---|
ブラックチョコレート | 120㎎ |
ミルクチョコレート | 30㎎ |
ブラックガム | 10㎎/1枚 |
お茶系のお菓子 | 商品によって異なる |
また、濃度はそこまで国内ですがふりかけやカレーにもカフェインが含まれています。
甘いチョコレートを食べたときにコーヒーを飲みたくなりましょね。でも、実はそれ「カフェイン+カフェイン」の組み合わせなんです。
日常生活の中で何気なく口にしているものにカフェインが多く含まれていることに驚きですよね。
カフェインの代わりにおすすめ!
最近はカフェイン中毒にかかる方も多く、デカフェやハーブティーなどノンカフェインの食品も増えてきています。
カフェインが少ないものには下記の3種類があります。
- デカフェ
- カフェインレス
- ノンカフェイン
いくつかおすすめをご紹介していきますね。
デカフェ
デカフェとは、本来カフェインが含まれている飲食物からカフェインを取り除いたものです。
カフェインは大幅に取り除かれていますが、微量のカフェインは含まれています。
コーヒーやお茶を飲みたいけれどカフェインは摂りたくない、といった需要から生まれた商品です。
おすすめのデカフェはコチラです。
デカフェおすすめ①:キリン・生茶デカフェ
緑茶で人気の「生茶」のデカフェバージョンです。
天然素材の国産茶葉100%使用し、キリンの特許技術「カフェインクリア製法」で作られています。
デカフェおすすめ②:アーマッドティー
デカフェアールグレイは、96%以上カフェインを除去した茶葉を使用して作られた紅茶です。
アーマッドティーブランドで一番人気の商品で、ノンカフェインなのにしっかりとアールグレイの香りが楽しめます。
デカフェおすすめ③:マイルドラテデカフェ
やさしいミルク感とコーヒー感のバランスがよくスッキリ飲みやすいカフェラテです。
甘さ控えめですが、ほのかな甘味とコーヒーの苦味が絶妙でくせになる美味しさです。
カフェインレス
カフェインレスとは、もとから含まれているカフェインが少ない飲食物です。
最近人気が高まっている「カフェインレスコーヒー」は、コーヒー豆の状態でカフェインを除去しています。
おすすめのカフェインレスはコチラです。
カフェインレスおすすめ①:オーガニック・インスタントコーヒー
高地有機栽培のアラビカ豆100%ブレンドのコーヒーです。
欧米で特許を持つ天然の液体CO2と水だけでカフェインを除去する方法で自然にカフェインを除去し本来の深く豊かな味と香りをそのまま楽しめます。
カフェインレスおすすめ②:三井銘茶・煎茶
カフェインを気にせず飲めるインスタント緑茶です。
宇治抹茶入り、国産茶葉100%を使用し本格的な味わいをカフェインレスで楽しめます。
粉末タイプで水でもお湯でもすぐに溶けるので使いやすいです。
ノンカフェイン
ノンカフェインとは、もともとカフェインが全く含まれていない飲食物です。
妊娠中など一切カフェインを摂りたくないという方は「ノンカフェイン」を選ぶと安心です。
おすすめのノンカフェインはコチラです。
ノンカフェインおすすめ①:がばい農園・たんぽぽコーヒー
たんぽぽコーヒーの本場、ポーランドで栽培されたたんぽぽの根を100%使用したたんぽぽコーヒーです。
製造する水には天然水を使いティーパックも無漂白を使用、さらに放射能検査も実施し安心して飲むことができます。
ノンカフェインおすすめ②:アモーマ・ラズベリーティー
100%オーガニックのラズベリーリーフだけを使用したラズベリーティーです。
ラズベリーティーはクセがなく優しい味わいです。
たんぽぽコーヒーはコーヒーの代わりに飲む方も多いです。
デカフェやカフェインレス、ノンカフェインの商品を上手に活用して見てくださいね。
まとめ
カフェインには「集中力がアップする」「やる気がでる」「リラックスできる」など様々な効果をもたらします。
リラックスしたい時には「コーヒー」、やる気を出したい時には「エナジードリンク」、眠気を覚ましたいときには「眠気防止ドリンク」、一息つきたいときに「チョコレート」…。
カフェインは様々な食品に含まれているため、意外と気づかないうちに摂取しています。
どんなに体に良いものでも過剰摂取は禁物です。特にカフェインは摂りすぎると中毒症状を引き起こします。
重症化すると命にかかわる事もあるのでくれぐれも摂取量を守り、上手に生活に取り入れるようにしてくださいね。