フリクションボールペンは、書いた後に消しゴムで消せることで人気です!
ボールペンの字が消せる!というのはかなりメリットなのですが、その反面デメリットとして「インクが出なくなったり」「新品でもインクが出ない」という現象が起こることがあります。
そこでここでは、フリクションのボールペンの「インクが出ない時の対処方法」と「フリクションの色が出なくなった時の復活方法」をまとめてみました。
フリクションのインクの仕組み
温度変化で色が変わるインクを、「メタモインキ」と呼んでいます。
「メタモ」とは「メタモルフォーゼ(変化・変身する)」の略で、「メタモインキ」とは【変化するインク】という意味合いになります。
メタモインクの温度変化を更に大幅にしたものが、「フリクションインク」と呼ばれています。
フリクションボールペンのインクの温度が60℃以上になると透明になり、マイナス10℃以下になると色が復活し始めます。
さらに冷やして、マイナス20℃程になると色が完璧に戻ると言われています。
わかりやすく図で見てみると、以下のようになります。
常温=普通のインクが出る状態
↓
60℃=インクの色が消える
↓
−10℃=色が戻り始める
↓
−20℃=色が完全に戻る
フリクションのボールペンは、このようなメカニズムを持っています。
フリクションのインクが出ない時の原因とは?
仕組みが分かった所で、インクが出ない時の原因を見ていきたいと思います。
フリクションのインクが出ない原因は次の3つに集約されます。
- ペン先に空気が入ってしまうこと
- ペン先のインクが固まってしまったこと
- インクが60℃以上の環境になり、透明になってしまった場合
どの原因でインクが出なくなったかによって、解決する方法も変わってきます。
しかし、どの原因でインクが出なくなったか、実はなかなか分かりません。ということで、解決方法をすべて試してみることをおすすめします!
フリクションのインクが出ない時の対処方法
ペン先に空気が入ってしまった!
ボールペンの先に空気が入る原因としては、字を「上向きに書いたり」「横向きに書いたり」することで空気が入る場合があります。また、バックの中でボールペンの芯が出ていて、空気が入る場合もあります。
空気が入ってしまったので、空気を抜く必要がります。
空気を抜く方法は至って簡単!
ボールペンを手で持って、ブンブン振り回すことです!
遠心力で、インクをペン先に下ろし、空気を押し出すことが目的です。
この方法で、上手く行かなかった場合は、次の方法を試して見て下さい。
ペン先のインクが固まってしまった!
これはフリクションボールペンに関わらず、ボールペンでは結構起こる現象です。
フリクションのインクは水性なので、固まった場合は、水で溶かします!
方法は、
- 新聞紙やチラシなどの紙に水を少したらします
- 水をたらした紙の上から、ゆっくりとペンでグリグリと字を書きます
- あまり強く押し付けないで、丁寧にやることがポイント
この方法で、徐々にペン先のインクが溶けていき、書けるようになります。
ここで、1つ注意点!
インクの先が固まってしまい、「ライターやコンロの火でペン先をあぶる!」ということをしてしまう場合がありますが、やめたほうがいいです。
実は私がこれをやって、インクに火が着火し「バン!」とペン先が飛びました!
また、フリクションは高温でインクが透明になることからも、やめたほうが賢明です。
次に、高温でインクが透明になってしまった時の対処法を見てみたいと思います。
フリクションの色が出ない時の対処方法
フリクションを、高温の車の中や直射日光が当たる場所に置いて、60℃以上になりインクが透明になってしまった場合の対処法を説明します。
フリクションの仕組みは、インク温度がマイナス10℃〜20℃になれば色は戻ります。
つまり、冷やせば元に戻る!
ということで、方法を説明します。
- 家の冷蔵庫ではなく、冷凍庫に入れます。マイナス温度にする必要があるため
- ボールペンのインクを直接入れるよりも、ジップロックなどに入れて冷やしたほうが個人的には良いと思っています
- このまま10時間〜24時間ほど待ってみる。インクを十分冷やすため
※この方法で色が出ない場合は、インクの成分が破壊された可能性があり色の復元はできません。
フリクションで書いたノートの字が消えた場合でも、冷やすことで元に戻せるので、消えてしまった場合は、ノートを冷凍庫に入れてみましょう!
まとめ
フリクションは、高温や摩擦で消える特性を持っているので、消えると大変な大切な書類には書かないようにして下さいね!
ノートにフリクションで書いて、アイロンで消して、冷凍庫で復活させる実験をしてみるとおもしろいかもしれません。