部屋の中で大きな蚊みたいな虫を見かけるとびっくりしますよね。
見た目もちょっと怖いですし、蚊なのかなんなのか、そして刺すのかわからず戸惑う方も多いのではないでしょうか。
この大きな蚊みたいな虫の名前は「ガガンボ」です。
よくわからずにとりあえず見かけたら殺虫剤をかけてしまっている方もたくさんいるはず。
ガガンボが、実際のところどんな虫なのかちょっと気になりますよね。
そこでここでは
- ガガンボについて
- ガガンボは刺したり血を吸うのか
についてわかりやすくまとめてみました。
大きい蚊みたいな虫はガガンボ
夏になると見かけるようになる大きな蚊みたいな虫は「ガガンボ」という名前です。
不思議な名前の虫ですよね。
ガガンボは、その見た目からか昔は漢字で「蚊ケ母(ががんぼ)」と表記されていたことが名前の由来になっているようです。
他にも「蚊が姥(かがうば)」が訛って「ガガンボ」という説もあります。
要は「蚊の母」といったところです。
新潟など地域によってはガガンボのことをを通称で「カトンボ」と呼ぶ場所もありうようです。
「蚊のようなトンボ」なので「カトンボ」とのこと。
ガガンボの生態
ガガンボについて簡単にまとめると以下のようになります。
分類 | ハエ目・カ亜目・ガガンボ科 |
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特徴 | 完全変態 成虫は蚊を大きくしたような姿 |
日本に生息している主な種類 | キリウジガガンボ・ミカドガガンボ・ベッコウガガンボ |
活動時期 | 3月〜10月頃 |
寿命 | 成虫になってからは約10日 |
通称(地方名) | カトンボ・アシナガトンボ |
「完全変態」とは、」幼虫から成虫になる時、蛹(さなぎ)の過程をとることです。
ガガンボの幼虫は土の中や水の中に生息し、イモムシのような形をしています。
そして一度蛹になってから、よく目にする蚊を大きくしたような成虫になるということです。
ガガンボは刺したり血を吸う?
蚊を大きくしたような見た目のガガンボですが、人や動物を刺す事はありません。
もちろん血も吸いません。
ガガンボの成虫の主食は主に花の蜜です。
幼虫の頃は土の中でイネの根など植物の根を主食として食べてしまうので害虫とされることもありますが、部屋で見かける成虫のガガンボは特に何をするわけではありません。
ただ、光に吸い寄せられて迷い込んでしまっただけと考えてまず間違いないのではないでしょうか。
ちなみに、成虫になったガガンボの寿命は約10日。
短命な虫ではよくセミが知られていますが、寿命は約1ヶ月と言われています。
ガガンボはとても薄命な生き物です。
でも部屋に入ってこられると見た目的に嫌ですよね。
そんな時はこちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
見た目が蚊の大型バージョンのような「ガガンボ」ですが、人を刺したり血を吸ったりすることはありません。
主食は花の蜜で寿命も10日ほどといったとても儚げな生き物です。
もし部屋の中で見かけたらそっと家の外へ出してあげてくださいね。