「森友学園」の財務省決裁文書き換え問題で、話題になっている「国政調査権」。
国政調査権を行使し、書類の原本を提出させることを目指すという話もありますね。
この国政調査権とは、「そもそもどういうものなの?」「危ないものなの?」と全くわからない人も多いと思います。
そこでここでは、「国政調査権とは何なのか」超簡単にわかりやすく説明してみたいと思います。また、国政調査権と名前が似ていて間違えやすい、「国勢調査との違い」についてもまとめてみました。
国政調査権とは?
衆議院・参議院の両院が、それぞれ国政に関して調査する権限のことを国政調査権と言います。
これは、日本国憲法第62条に書かれている権限です。
両議院は、国政に関する調査を行い、これに関して証人の出頭及び証言並びに記録の提出を要求することができる
ちなみに、衆議院だけでも、参議院だけでも、国政調査権の権限を行使することができるようになっています。
国政調査権で言う「国政」とは?
ここで言う国政には、幅広い意味合いがあると思われます。
法律、財政、政治など「国の運営に全てにまつわる行為」と言って良いと思います。
つまり、国政調査権は、「国の運営にまつわる全て」について、調査することができるということですね。
国政調査権でできることは?
行政機関や民間企業などに対して、
- 証人喚問(当事者や証人の証言)
- 記録や資料の提出
- 参考人招致
を、要請することができます。
また、衆参両議院から国政調査権を行使し、証人や資料の提出を求められた場合は、基本的には何人もこれに応じなければなりません。
国政調査権を行使した過去の例は?
2010年に尖閣諸島周辺で起きた「中国漁船衝突事件で流出した映像」があったと思います。
あの映像は、「国政調査権」を行使することで、国会で見ることができるようになったもののようです。
過去に、国政調査権を何度も行使はしているようです。
国政調査権と国勢調査の違いは?
国政調査権と国勢調査の違いは、文字では一文字の違いで紛らわしいですが、意味が全く異なります。
国政調査権は説明したので、ここでは「国勢調査」を説明したいと思います。
国勢調査とは?
国勢調査とは、「統計法」という法律に基づき、【日本に居住しているすべての人や世帯を対象】として実施する国の統計調査になります。
わかりやすく言うと、全国民アンケートのようなものです。
まとめ
国政調査権は、真実を究明するにはとても大切な権限だということがわかって頂けたのではないでしょうか。
個人的には、もっと国政調査権を使って、日本の様々な闇を暴いて欲しいと思っちゃうのですが、政治と闇はある意味セットなので、暴けないものが無数にあるんでしょうね。