「マグニチュード6.1の大阪地震が起きて、この先どうなるのか?」「大阪地震は南海トラフ巨大地震の前兆なの?」など不安な方もいると思います。
2018年は、比較的大きな地震が頻繁に起きました。
2018年に起きた大きめの地震を調べてみると、千葉県「震度4」、長野県「5震度弱と震度5強」、島根県「震度6」、根室半島震度「5弱」、愛知県「震度4」、京都府「震度4」と半年間でこれだけの地震が起きています。
現実を見ると、地震について危機感を持っておくことは大切なように思えます。
そこでここでは、最も気になる「大阪地震と南海トラフ地震の違い」「大阪地震は南海トラフ地震の関係」「南海トラフ地震の発生確率」「地震予知の限界」について、わかりやすくまとめてみました。
大阪地震と南海トラフ地震の違い
大阪地震と南海トラフ地震では、地震のメカニズムが異なります。
大阪地震は「直下型地震」
直下型地震は、地表の直下で断層がズレて発生する地震で、浅いところで起きるのが特徴です。
また、地上近くで起きるため、地震の規模に対して揺れが大きくなります。
大阪地震の場合は、マグニチュード6.1で震源深さは13kmと浅く、断層が横方向にズレる「横ずれ断層型」と、縦方向にずれる「逆断層型」が同時に起こったものでした。
南海トラフ地震は「海溝型地震」
海溝型地震とは、海側のプレートが、陸側のプレートの下に入り込むことで発生する地震。
こちらは、東日本大震災と同じパターンの地震で、「震源が深く」「地震が大きく」「時間が長い」という特徴を持ち、津波など被害が甚大になります。
南海トラフ巨大地震の確率
2018年1月に南海トラフ巨大地震の確率が引き上げられました。
2018年以前 | 2018年以降 | |
---|---|---|
30年以内 発生確率 |
70%程度 | 70~80% |
南海トラフ地震は、100年~200年以内の周期で繰り返しています。
前回の1944年と1946年の昭和地震から2018年で72年経過しています。周期的にもそろそろ起きそうなので、気をつけて下さいということだと思います。
大阪地震は南海トラフ地震の前兆?
「大阪地震が南海トラフ巨大地震の前兆なのか?」気になると思います。
実際、地震の専門家でも意見が別れています。専門家でも意見が別れているということは、それだけ地震予想は難しいことを現しています。
地震学者Aの意見
大阪地震は、大阪北部にある「有馬〜高槻断層帯」付近で起こり、南海トラフ巨大地震は太平洋プレートで起こります。そのため、距離的にも遠く、関係はないとする学者。
地震学者Bの意見
南海トラフ巨大地震の前後には、関西の内陸部や近畿地方で地震が多くなることがあるという学者。
地震に詳しい人の意見
首都東京での地震が起きたあとに、南海トラフ巨大地震が起きるという人。
???
ここまで来ると、「何が正しいの?」と思いますよね。
今回の大阪地震が起きた「有馬〜高槻断層帯」は、30年以内にマグニチュード7.5程度の地震が発生する確率について、「0%〜0.03%」と評価されていました。
0.03%の確率とされていたものが今回起きたので、やはり地震の因果関係を予知するのはかなり難しいということがわかると思います。
気象庁の発表では、
と言っています。
これだけ不確定要素が多いため、「ある」とは言えないと思います。「ある」と言った時のパニックが怖いでしょうしね。
南海トラフ地震前兆説の結論
ここまで見てきてハッキリわかることは、
ということだと思います。
地震の因果関係は膨大で、あらゆるデータが必要です。また、そのデータも間違っている可能性があります。
どこまで行っても不確定要素が存在し、また人間の認識能力には限界があるので、最後は可能性の話でしかありえません。
人間にはわからないと諦めて、無駄に不安にならず、起こった時のことを考えた方が懸命ですね。
防災グッズ
地震が発生した時に、すぐに持って逃げられるリュック型の防災グッズのセットを以下に紹介させて頂きます。
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まとめ
現状地震についての予知は、不可能に近いと思っておいたほうが良いと思います。
わからないからこそ、地震が起きた時の準備をしておくことが大切ですね。わかっていると思い込んでいる人ほど、逆に準備はしないものです。
南海トラフ巨大地震が起きた場合は、1週間程度の備蓄が推奨されています。普段からある程度の備蓄をしておくと良いかもしれません。