インドのホテルベンチャーのOYOとYahooが作った新しい不動産賃貸サービス 「OYO LIFE(オヨ・ライフ)」が始まります。
敷金・礼金・仲介手数料なし(無料)ということで、日本の不動産業界が変わる可能性があるのではないか。
また、「新しい民泊じゃないの?」「ウイークリー、マンスリーマンションと何が違うの?」などの疑問も出てきています。
そこでここでは、
- OYO LIFE(オヨ・ライフ)のメリット・デメリット
- OYO LIFE(オヨ・ライフ)は本当にお得?また、どういう人におすすめなの?
などについて、わかりやすくまとめてみました。
OYOLIFE(オヨライフ)とは
OYO LIFE(オヨ・ライフ)とは、インド最大級のホテルチェーンであるOYO(オヨ)と日本のYahoo(ヤフー)の合弁会社です。
OYOが持っているブランドやサービスシステムとヤフーが持っている集客力やマーケティング力などを駆使して、日本に新しい賃貸不動産の流れを作ろうとしている会社です。
OYO LIFE(オヨ・ライフ)のコンセプトは「旅をするように暮らす」。
OYOLIFE(オヨライフ)の賃貸システム
OYO LIFE物件への入居は、スマートフォンやパソコンから3ステップで契約できます。
(出典:OYO LIFE)
OYO物件に入居や退去する方法
- スマホやPCで住みたい家を探す(アプリが出る予定)
- 住みたい家があったらネットで契約(3日間無料お試しもアリ)
- 「家具」「家電」「WiFi」付きなのでそのまま入居可能
という流れです。
入居審査などがないので、今までの賃貸物件と比べたらかなり簡単です。
また、「家具」「家電」「WiFi」がすでに備え付きなので、Wi-Fi契約をする必要もなければ、家具や家電を揃える必要もありません。
また、入居と同じく退去もスマホやPCから簡単に行えるようになっています。
家賃と部屋タイプ、契約期間
- シェアハウスタイプの家賃:4万~6万円
- マンションタイプの家賃:10万~15万円
- 戸建タイプの家賃:25万~45万円
※OYO LIFEの賃貸物件契約は、1ヶ月単位となります。
家賃以外にかかるもの
OYO LIFE(オヨ・ライフ)の賃貸では、家賃だけ払えばいいと勘違いする人も多いと思いますが、実は違います。
OYO LIFE賃貸では、家賃以外にかかる費用があります。
- 【清掃費】:入居時のみにかかる費用(料金:1万円の所が現状は多い)
- 【共益費】:毎月掛かる料金(料金:1万円の所が現状は多い)
共益費には、水道・光熱費などの公共料金、Wi-Fi料金など全て入って1万円。
OYO LIFE賃貸物件のエリアや場所
(出典:OYO LIFE)
現状のOYO LIFE賃貸エリアは東京がメインです。
2019年3月末までには、東京23区の
- 新宿区
- 中央区
- 文京区
- 千代田区
- 渋谷区
- 目黒区
など、都心を中心に5,000件以上の物件にする予定とのこと。
今後は地方にも広がって行くことが考えられます。
OYO LIFE(オヨライフ)賃貸のメリット
OYO LIFE(オヨ・ライフ)のメリットをまとめてみました。
メリット1:今までの賃貸契約に比べて圧倒的に楽
賃貸物件への入居や退去がスマホやPCで簡単に終わります。
いままでのようにエイブルやアパマンなどの不動産仲介業者に行って、物件を調べて、気に入ったら内見をして、入居できるか審査されて、やっと入居という流れがなくなります。
メリット2:敷金・礼金・仲介手数料0円
敷金・礼金・仲介手数料が0円は、初期費用が厳しい人にとってはかなりのメリット
引っ越しをすると敷金・礼金・仲介手数料・初月費用などを含めて初期費用が30万~50万円は当たり前の世界だったのでこれは嬉しい。
また、二年ごとの更新料もありません。
【豆知識】
ちなみに二年ごとの更新料である家賃1ヶ月分は大家に入るのではなく、仲介業者に入っているので、仲介業者はぼろ儲けです。
メリット3:何も持たずに即入居可能
「家具」「家電」「WiFi」が完備で、賃貸契約の審査、保証人審査をする必要がないので、すぐに入居ができるというのはかなり便利。
また、入居してからも家具・家電を揃える費用がかからないので、お金さえあれば手ぶらで入居できるというのはメリット。
また、「今まで審査落ち」の恐怖があった人には朗報ですね。
メリット4:引っ越し料金がかからない
家具・家電などが備え付けの部屋になるので、引っ越す時に身軽に引っ越すことができます。
大変な引っ越し作業の手間が大幅に減り、引っ越しが簡単になる。
メリット5:日本の賃貸不動産業界が変わるかも?
私が今まで何度も引っ越しをしてきた経験からも、日本の賃貸業界の構造に腹が立っていました。
- 敷金
- 礼金
- 仲介手数料
- 火災保険料
- 保証会社必須化
- 高い鍵交換費
- 退去後の高い清掃費・修繕費
特に、鍵交換費はオーナーが負担すべきもので、清掃費も取りすぎ、と心の底から思っていた。
また、賃貸契約で保証会社の必須化が当たり前のようになってきたのも胡散臭い。
強いのは賃貸オーナーであり、仲介業者で、賃貸する人間の希望はあまり通らないことが多かった。
このOYO LIFE(オヨ・ライフ)の登場でずっと変わらなかった古い日本の賃貸業界の構造も変わる可能性があるかもしれない。
OYO LIFE(オヨライフ)賃貸のデメリット
これだけのメリットがOYO LIFE(オヨ・ライフ)にはありますが、実はかなり大きなデメリットもあります。
デメリット1:家賃が高い
敷金・礼金・仲介手数料は無料なのですが、家賃が高いです。
通常の同等物件と比べると、家賃で3万円前後高い印象
デメリット2:自分の思い通りの空間にはできない
「家具」「家電」「WiFi」完備はメリットではあるのですが、逆にデメリットにもなります。
自分の好きな家具や家電が使えず、思い通りのインテリアにすることができません。
また同じ家具を過去に賃貸契約をしてきた他人が使っているので、気になる方は住み辛い可能性があります。
ここはOYO LIFE(オヨ・ライフ)がどのような家具や家電を入れているかによりますね。
デメリット3:治安面の悪化
オヨ物件は、入居審査がほとんどないので、外国人労働者(移民)がOYO LIFE物件目がけて入居してくる可能性があります。
ちなみに今の日本は世界第4位の移民大国であり、年間40万人以上の外国人が日本に来ています。今後この移民流入の流れは更に加速します。
(OECDの国際移住データベースより)
2020年の東京オリンピックや移民の大量流入を見越して「OYO LIFE賃貸」が出来た可能性も…。
この外国人問題は、民泊の時もマナーや犯罪でかなり問題になっていました。
- 近隣とのトラブル
- ゴミ出し問題
- 騒音問題
- 犯罪グループの利用
など。
問題が起きた時の責任の所在や近隣の住民との反発やトラブルなどは、民泊の時と同様に今後起こりそうな予感がしますね。
OYO LIFEの賃貸物件は本当にお得なの?
最終的にオヨ物件はお得なのか、実際に同じ物件を調べてみました。
【渋谷区笹塚物件】:日神デュオステージ笹塚東館
【SUUMO(スーモ)のサイト】
家賃:7万3,000円
管理費・共益費:5,000円
【OYO LIFE(オヨ・ライフ)のサイト】
家賃:10万4,000円
共益費:10,000円
となっていて。
家賃だけをみると3万円SUUMO(スーモ)サイトの方が安くなっています。
つまり、OYO LIFE物件は短期的に住むにはお得なのですが、長期的に住むと最終的に高くなる可能性が出てきます。
OYO LIFE(オヨライフ)物件はどんな人におすすめ?
OYO LIFE物件が特におすすめな人を紹介します。
地方から都会に出てくる人
賃貸物件を急いで探す必要がない
地方から出てくる時にまずOYO LIFE物件に入居し、好きな場所が見つかったら普通の賃貸契約物件に住むなど、選択の幅が広がる
色んな場所に住んで見たい人
OYO LIFE(オヨ・ライフ)のコンセプトは「旅をするように暮らす」の通り、様々な所に住んでみたいという人にとってはかなりピッタリの賃貸物件です。
着の身着のままで、1ヶ月ごとに様々な場所に住むことができます。
短期間だけ住む人
OYO LIFE物件は長期間住むとなると、最終的には高くつくことになるので、はじめから短期間だけ住みたいという人にはかなり便利です。
まとめ
旅するように、ホテルを予約する感覚でマンションに住む「OYO LIFE(オヨ・ライフ)」。
素晴らしいサービスになりそうな予感もありますが、便利なサービスには必ずデメリットもあります。
2020年の東京オリンピック、今後の大量移民問題、賃金の二極化による貧困化、少子高齢化など「日本の不動産賃貸サービス」は、転換期を迎えているのかもしれません。