PTAを退会したい…。
心の中で思っている方は意外と多いですよね。
強制参加の雰囲気が強いPTAですが、本来は任意参加の団体です。なので参加は自由。
PTAは入っても入らなくてもいいのです。
「PTAを退会したい」「PTAに入りたくない」と思っている方は…
- PTAを退会するとデメリットはある?
- PTAを退会する方法は?
- 退会届の書き方が知りたい
- 最初からPTAに入らない方法を教えてほしい
といった様々な疑問をお持ちかと思います。
そこで、ここではPTAの退会に関することについて分かりやすくまとめてみました。
PTAってなに?
PTAとは…
の略語です。
親と教師からなる団体で、先生と保護者が協力しあって、子どもたちを見守り、健全な育成を図ることが目的です。
PTAは任意参加の団体なので「参加する・しない」は本来自由のはずなのですが、全員参加が当たり前といった雰囲気を持つ学校が多いのが現状です。
「PTAの具体的な活動内容などについてもっと詳しく知りたい!」という方はこちたの記事の参考にしてみてください。
PTA退会のメリットとデメリット
PTA役員を押し付けられたり活動中に不快な思いをしたり強制的に参加を促されたり…。「PTAを退会したい!」と本気で思っても、なかなか実行しにくいですよね。
任意参加であるPTA活動は本来、「加入する・しない」「退会する・しない」を保護者の意志で決めることができる組織です。
ですが、現在のPTAは、子どもの入学と同時に自然とPTAに組み込まれ、就学中は継続するのが当たり前という雰囲気が強くなっています。
当たり前になりすぎてすごくイヤなのにも関わらず「加入しない」「退会する」という選択肢について深く考えてみたことがない方も多いかもしれません。
そこで、ここではPTAを退会したときのメリットとデメリットについてまとめてみました。
PTAを退会したときの3つのメリット
【PTAを退会したときのメリット】
- 煩わしい人間関係がなくなる
- 負担が少なくなる
- PTAに割く時間がなくなる
メリット1:煩わしい人間関係がなくなる
PTAでの人間関係に悩んでいる方や不快感を抱いている方は意外と多いです。
子どもたちの親同士仲良くしたいと心では思っても、実際には「関わりたくない…」と思う親も多いですよね。
実際にPTA活動に参加する親の中には…
- 感じが悪い人
- 自分の意見ばかりを押し付ける人
- 愚痴や陰口ばかり言う人
- 口先ばかりで自分で動こうとしない人
- 露骨に無視する人
など、不快な言動が目立つ人もいます。心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
PTAを退会すると、付き合いたくない人と我慢して付き合う必要もなくなります。
メリット2:負担が少なくなる
PTAを退会すると以下の2つの負担がなくなります。
- PTA会費
- PTA役員
PTA会費は学校によって費用は異なりますが一般的に3,000円~5,000円です。
会費は何に使われているか分からないことも多く、不必要な費用を支払う必要がなくなります。
PTAから子どもに配布されるもの(イベントの配布物や卒業記念品など)は、親がPTAに入っていなくても平等に配布されます。
親がPTAに入らないこととは子どもには一切関係ありません。
心配であれば、必要分の費用を支払えば問題ありません。
また、精神的に負担が大きい「PTA役員」をする必要もなくなります。
メリット3:ムリに時間を割かなくて良くなる
PTA活動は学校ごとに行う内容は違いますがイベントや委員決めなどで時間を作る必要がありますが、PTAに入っていなければ時間を割く必要がなくなります。
PTA役員になった場合は、週1回平日の昼間のPTA会議など拘束時間はとても多くなり、共働き家庭やシングルマザー、シングルファザーの方などはPTA活動の参加は生活に直結してくる問題にもなっているのが現状です。
ムリに時間を作って参加した会議が雑談ばかりの単なるお茶会で終わるという場合もあるなど、やりきれない思いを抱えている方も多いですよね。
PTA活動は時間に余裕がない方にとっては大きな負担になり、「PTA退会」を考える方も増えてきています。
PTAを退会したときの3つのデメリット
【PTAを退会したときのデメリット】
- 保護者同士の交流がなくなる
- 学校の情報が入ってこない
- 加入者の風当たりが強い
デメリット1:保護者同士の交流が少なくなる
PTAは保護者同士の交流が多い場です。
PTAを退会すると必然的に他の保護者とのコミュニケーションの場が減るため情報交換などを行う機会も少なくなります。
デメリット2:学校の情報が入ってこない
PTA活動に参加しない事で学校に行く機会が減るため学校の情報が入ってこなくなることもあります。
本来ならばあってはならないことですが、PTAによっては
- PTAからの配布物がもらえない
- PTA主催のイベントに参加できない
といったことも実際にあり、学校の様子など情報をもらうことができないこともあるようです。
デメリット3:PTAに加入している親からの風当たりが強い
PTA廃止運動の活性化や退会する人が少しづつ増えているとは言え、PTAはまだまだ「全員参加」の雰囲気が強いのは現状です。
保護者の大多数がPTAに加入し、さらにPTAが任意参加であることを知らない人も意外と多く
PTAに入らない人を快く思っていない保護者もいます。
なかには陰口や仲間はずれをする親もいるなど風当たりが強くなることもあります。
PTA活動は保護者同士の確執を生みやすいですが、子どもは関係ありません。
保護者がPTAに参加していないからといって子どもが差別を受けることは絶対に許してはいけません。
学校教育法でも…
とされています。
PTAの退会方法
PTA活動はほとんどの学校の場合、入学と同時に自動的に参加となっているケースが多いですが、入学する前にPTAに入らない意志を伝えることもできます。
PTAに入らない選択をした場合は…
- 子どもが入学する前⇒「未加入届」
- すでにPTAに入っている場合⇒「退会届」
を提出します。
なるべく事を荒げることなく穏便に済ませたいですよね。提出する際のポイントは2つです。
やり取りはすべて書面で行う
PTAとのやり取りはすべて書面で行うことがポイントのひとつです。
直接顔を合わせると、揉めたり参加するように説得されたり面倒事が起こりやすくなります。
保護者や教師とは子どもが学校に通っている間は顔を合わせる機会も出てきます。トラブルを起こすのは避けたいですよね。
学校やPTAから呼び出しが合った場合も、応じずに書面でやり取りをすることをおすすめします。
提出先は「学校長」「教頭」がベスト
「退会届」「未加入届」は学校長や教頭先生からPTA会長へ渡してもらうのがベストです。
会えなければ担任や学年主任経由で渡してもらったり、どうしても顔を合わせたくない方は内容証明郵便で送るようにしてください。
本来であればPTA会長へ渡すのが筋ではありますが、PTA会長が「PTAは任意参加の団体」と知らない場合もあります。
またPTA会長の人柄によってはトラブルに発展してしまう事も考えられます。
その点、校長・教頭はPTAが任意であることは確実に知っているので、PTAへの参加を強制することはまずありません。
退会届の書き方
「PTAの退会届に何を書けばいいの?」と疑問に感じている方もいますよね。
「退会届」は高圧的な印象ににならないよう穏やかな文章で書くのがポイントです。
書き方の例を載せておくので参考にしてみてくださいね。
ちなみに宛名書きは、
PTA会長、学校長宛
です。
「退会届」テンプレート
PTA会長 〇〇○○ 様
PTA退会(非加入)届け
平成〇〇年○月○日
思案の末、本年度よりPTAを退会(非加入)させていただきます。
PTAは任意加入団体ですので、ご理解いただけることを希望いたします。
今後はPTAには参加しませんが、保護者としての協力は惜しまないつもりでおります。
熟考を重ねた上での決断ですのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
個人情報が記載れている名簿等がPTAにありましたらお手数ですが削除をお願いいたします。
住所: ○○○○○○
子どものクラス・氏名 ○○○○
保護者名: 〇〇○○ 印
まとめ
PTA活動は、もしかしたら「嫌だな」「やりたくないな」と心の中で思いながら無理して参加している保護者の方が多いかもしれません。
今まではみんなが参加しているからと半ば強制的に雰囲気のあったPTAですが時代の変化ともに保護者のあり方も変わるときかもしれません。
PTAに参加しなくても子どもたちのためにできることはたくさんあります。むしろ、不快な思いをしてPTAに参加し不機嫌になる方が子どもはイヤかもしれないですよね。
PTAは退会するもしないも自由です。子どもも親も心地よく機嫌よくいられる選択をしてみてくださいね。
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