2018年9月11日(火)の最新情報では、フィリピンの南シナ海付近にあった台風23号のたまご(熱帯低気圧)が、「台風23号・バリジャット」になりました。
台風22号の発生に続き、台風23号が発生と、やはり9月は台風が多くなりそうな予感がしますね。
そこでここでは、
- 台風23号の米軍の最新進路予想図・JTWC
- 台風23号の名前や由来
- 台風23号は沖縄や九州、日本に上陸するのか?
について、わかりやすくまとめてみました。
台風23号のたまご:米軍最新情報
米軍の最新情報は随時更新しています。
台風22号・台風23号のたまご:2個発生
(出典:米軍合同台風警報センター・JTWC)
赤い丸の「98W」が台風22号のたまごで、日付変更線付近の黄色い丸「99W」が台風23号のたまごです。
台風22号のたまごは勢力が強く赤に変わり、24時間以内に台風に変わる予想が出ています。
台風22号・台風23号・台風24号のたまご:3個発生
(出典:米軍合同台風警報センター・JTWC)
2018年9月6日、22:00現在の米軍最新情報では黄色い丸「90W」という熱帯低気圧が発生しています!
- 98W⇒台風22号になる可能性が大
- 99Wと90W⇒台風23号・台風24号になるか不明
となっており、日本付近に「台風のたまご」が3つ存在していることになります。
台風のたまご:最新情報
最新情報では、
- 「99W」⇒マーシャル諸島にある熱帯低気圧が台風22号になりました。
- 「90W」⇒南シナ海付近にある熱帯低気圧は「オレンジ色の丸」で勢力を拡大中で、台風23号になる可能性アリ
- 「98W」⇒日本に最も近い熱帯低気圧ですが、勢力が弱く、台風23号・24号になるか不明
となっています。
台風23号:気象庁最新情報
(出典:気象庁)
9月11日(火)の気象庁の発表では、台風23号が発生し、ベトナム方面に向かっているのが分かります。
また、現在海水温が高くなっているので、台風のたまごが消滅しづらく、勢力を増しやすい傾向があります。
台風のたまごや台風が勢力を増す理由
(出典:気象庁)
この図を見ていただくとわかるのですが、日本近海の海水温が「30℃」と高くなっています。
海水温が高いと、
- 台風のたまごが発生しやすい
- 台風のたまごが台風になりやすい
- 台風の勢力が強くなりやすい
という特徴を持ちます。
海水温が高いと「台風のたまご」がこのような特徴を持つ理由は、
①海水温が高い
②海水温が高いので、海水が蒸発しやすい
③大量に海水が蒸発する
④蒸発した水が上空に蓄積される
⑤台風のたまごが発生
というメカニズムを持っているためです。
また、台風のたまごは台風になりやすく、台風は威力を増しやすくなります。
移動する先に、台風の燃料である蒸発した海水があるので、どんどん吸収し強くなるメカニズムは「元気玉」のようですね。
台風23号の名前の由来
2018年の台風23号の名前は、バリジャットです。
バリジャットという名前は、アメリカが付けています。
意味は、「風や波の影響を受けた沿岸地域」
アメリカの名前の付け方は、アジア各国が付けるフルーツや動物、星座の名前ではなく、リアルな漢字の名前を付けているようですね。
台風24号が発生した場合の名前は、チャーミー。
洗剤のような名前ですが、ベトナムが名付けていて、意味は「花の名前」です。
台風の名前の付け方
台風の名前は自動的に決められています。
アジア各国やアメリカが決めた「台風の名前リスト140個」がすでにあり、1番から140番まで一周したら、また1番に戻るということを繰り返しています。
台風の8月と9月の発生数は?
【今年の台風発生数】
2018年8月の台風発生数は9個で、2018年の年間の台風は21個となっています。
【過去の台風発生数】
(出典:気象庁)
過去の台風の発生数を見ると7月〜9月が多く、9月が最も多く台風が発生している月のようです。
8月の台風発生数
過去10年の8月の台風の発生数を見ると、3個〜7個。
今年はその過去10年の記録を超えて、2018年の8月の台風発生数は9個となっています。
8月の台風9個発生は、1994年以来です。
9月の台風発生数
過去10年のデータで、9月の平均台風の数は、8月と同じく3〜7個。
2018年の9月は台風が例年より少なくなるのか…。
台風23号は日本上陸する?
(出典:気象庁)
台風23号は、現在南シナ海を西に進み、ベトナムに上陸する予想が出ています。
そのため、日本への上陸や影響はなさそうです。
また、現在勢力を増している台風22号の進路を見ても、沖縄への影響は多少ありそうですが日本上陸はなさそうなので、一安心ですね!