日本でも使われることが意外と多い「トン(t)」という単位。
日常生活で使うことはあまりありませんが、「何トンの貨物船が…」と、テレビのニュースではよく耳にする単位です。
「トン」は日本では馴染みがあるようでいて全く馴染みがない単位かもしれません。
「それで、1トンって何キロなの?」
と疑問に感じる方も実はたくさんいます。
やはり日本では、身近な単位である「キログラム」に変換したほうがイメージしやすいですよね。
そこでここでは
- 1トンは何キログラムになるのか
- 「トン」の意味と語源
について分かりやすくまとめてみました。
1t(トン)は何㎏(キログラム)?
まずはじめに答えから。
です。
t(トン)の意味
実はこのt(トン)の意味は酒樽を叩いたときの音です。
ワインでいっぱいに満たされた酒樽を叩くと「トン」という音がします。その「トン」という音をそのまま単位として使われているのです。
なので
ワイン1樽=1t(トン)というわけです。
ちょっとおもしろいですよね。
t(トン)の語源
ワインの酒樽…というあたりから想像できるかもしれませんが、t(トン)という単位の語源は日本ではありません。
語源は5世紀〜12世紀にかけて話されていた古英語の「tunne」、古フランス語の「tonne」です。
そして意味は「樽(たる)」。
酒樽を叩いたときになる「トン」と、話し言葉の「トン」がそのまま単位になっています。
なんだかおちゃめで微笑ましいですよね。
1t(トン)が1000㎏(キログラム)になった理由
でも実はt(トン)が使われ始めた当初、1トンは1000キログラムではありませんでした。
なぜ?と思いますよね。
先程も書きましたが「1t(トン)はワインの樽ひとつ分」として計算されていました。
当時の酒樽にワインをいっぱいに詰めたものをキログラムに換算すると「1016㎏」。
なので単純に考えて当初は1t(トン)は1016㎏だったのです。
でも、1016㎏って中途半端ですよね。
そこで、現在は分かりやすく単純化されて1t(トン)=1000㎏(キログラム)になったのです。
ちなみに、この変更に伴って酒樽も1000㎏ちょうど入る容器に変更されています。
まとめ
現在は日本でもトラックや貨物船、たくさんのものを測る単位として「トン」を使われるようになりました。
です。
覚えておくと何かのときに役立つかもしれません。
ユニークな由来とともに頭の片隅にでもぜひとどめておいてくださいね。
1トン(t)の水が何リットルか気になった方はぜひこちらの記事も参考にしてみて下さい。