「発売」と「販売」の意味や違いのことを、これまで生きてきてまったく気づいていませんでした!
また、商品パッケージに記載されている「発売元」「販売元」「製造元」の違いについてもまったく気にしていませんでした。
知らなくても商品は買えるのですが、違いに気づくと知りなくなるものです。
そこでここでは、「発売と販売の意味の違いや使い方」「発売元と販売元、製造元の違い」などについてまとめてみました。
発売とは
【発売】とは、「商品(物)を売り出すこと」です。
例:発売の使い方
「2023年8月20日〇〇の新発売!」
という場合は、
「2023年8月20日に新商品を売り出しますよ〜。」
という意味ですね。
つまり、【発売日】とは、商品を売り出す日のことです。
発売の要点
発売のポイントは、「売り出しますよ〜」と言っているだけで、実際の商品を売っている訳ではありません。
①あくまで発売するという【状況を表現した言葉】になります。
②また、発売という言葉は、【新商品が出た開始時のみ】基本的に使われる表現になります。
10年以上昔の商品を「発売中」とは中々言いませんよね。
販売とは
販売とは、「商品を売ること」です。
また、商品をある程度の期間、継続的に売ることができる状態も含まれます。
例:販売の使い方
「2023年9月20日〇〇に販売します!」
という場合は、
「2023年9月20日に商品を継続的に売りますよ〜。」
という意味ですね。
販売の要点
販売は、実際に商品を売り、代金と引き換えに商品を渡す行為になります。
①販売は、発売のように状況を説明した言葉ではなく、実際に商品を売って相手に渡します。
②また、商品をある程度の期間、継続的に売る。
という所がポイントになります。
そのため、
「自動販売機」などには「販売」という言葉が使われ、「自動発売機」とはならないわけです。
発売元・販売元・製造元の違いは?
商品パッケージの表示で、
- 販売元:株式会社A
- 製造元:株式会社B
- 販売元:株式会社C
となっていたりしますよね。
販売元と製造元が一緒の場合もあります。
では「発売元」「販売元」「製造元」の違いはどこにあるのでしょう?
製造元とは?
製造元は、読んで字のごとく、「製造している元」ということです。
つまり、その商品・品物を作っている生産会社ということになります。
発売元とは?
発売元は、「発売をしている元」ということです。
つまり、商品の商標などのライセンスや商品の権利を持っている会社。
販売元とは?
販売元は、「販売をしている元」ということです。
販売元から、小売店や問屋などに商品が流れて、お客に商品が行き渡ります。
「発売元」「販売元」「製造元」の流れ
- 製造元(株式会社B)
- ⇒発売元(株式会社A)
- ⇒販売元(株式会社C)
- ⇒小売店(株式会社D)
- ⇒お客
この流れの中で、小売店をなくして、発売元や販売元から買うのが一番安いと言われますよね。
まとめ
言葉ってちゃんと知ろうとすると、逆にややこしくなって訳がわからなくなったりします。
でも、なんとなくでも知っておくとたまには役立つこともあるかもしれません。
「製造元」「発売元」「販売元」の違いは、知らなくても普段の生活でさほど支障はないですが、知っておくと買い物をする時などちょっと面白くなりますよね。