僕らが夫婦2人で日本を一周、車中泊しながら旅をした目的の一つは「移住先探し」。
東京の満員電車のしんどさ、深夜まで働くこと、忙しすぎること、生活のペースも早い、もう都会はイヤだ!人も多いし、落ち着かないし、自然と共にのんびり暮らせる所が良い!
と、そんなロマンを持っていました。
実際に、日本全国を旅して気に入った場所や、興味のあった島の移住体験へ参加したり、林業体験などをした結果、現実は思い描いていたものとは違いました。
夢のような場所が日本のどこかにきっとあるはず!と思ったのは幻想です。そして、逃げでした。
ここでは夫婦で日本全国の田舎や村を見て周った体験から【移住を考える時に注意すべきことやポイント】についてまとめてみました。
なぜ、移住したいのか?
「なぜ、移住したいのか?」これを掘り下げることが、何よりも大切です。
東京で朝からから晩(ほぼ毎日7:00~23:00位)まで仕事をしていて、頭が朦朧としてくると、単純に田舎でのスローでシンプルな生活に憧れてきます。
毎朝の満員電車は狂気の沙汰だし、人が少ないところで暮らしたい。
そこに、「移住フェア」や「移住体験」などの情報が入って来ると、本当にに行きたくなる。
さらに、「様々な補助金」や「家が格安で借りられたり」したらなおさら、おおコレは運命の出会いかもしれない!と勘違いしてしまうのもしかたがありません。
しかし、ちょっと待って下さい。
田舎に理想のイメージを投影するのはやめたほうがいい
いまが嫌で、逃げたくて、田舎に理想のイメージを持ってしまう気持ちもわかりますが、それは大間違いのもとです。
宮﨑駿さんの映画「トトロのイメージ」やそこでの「ハートフルな人間関係のイメージ」を持ち込んではいけません。
一回、冷静になりましょう。休みましょう。
そして、「なぜ、移住したいのか?」「いま、何が嫌なのか?」冷静に考えましょう。
また、「なにを大切にしたいのか?」考えましょう。
もちろん考えてもわからないことがあるので、行動しながら感じ・考えるのがおすすめですが、冷静に自分の本音を探る作業はしたほうがいいです。
田舎の失敗例!失敗談!まとめ
田舎の失敗例や失敗談をまとめると以下のようになります。
- コンビニがない!病院がない!学校が遠い!などの【不便さの問題】
- イノシシが出た!ムカデが出た!などの、【動物・虫問題】
- 時給が安い!仕事がそもそもない!などの、【金銭問題】
- 田舎の人間がキツイ!合わない!などの、【人間関係問題】
問題は、この辺りに集約されますが、本質は、人間関係です!
人間関係だと言いたくないから、不便さを理由にしたり、虫問題を出したりする場合もあります。
人間関係が良好で、楽しい関係性を築けているのならば、それらは乗り越えられるからです。
田舎の人間関係は都会より濃い!
「都会」と「田舎」の人口の違いから来る選択肢
都会はいい意味で、他人に興味がありません。そして、自分が付き合いたい人間と付き合うことができます。
しかし、田舎はそもそもの人間が少ないので、付き合う人間を選べません。選びだしたら孤立します。
ここは都会と田舎の大きな違いです。
田舎は人口が少ないので、どうしても近所の人に対して興味を持ちます。興味を持たざるおえないのです。無関心にはなれない。
「あの人がいまどうだ」「こうなった」とか、情報は共有されやすいです。そうなると集団からなるべく浮かないように、「他人の目を気にして生きることになりやすい」です。これは、キツイ人にはキツイと思います。
「都会」と「田舎」の価値観の違い
田舎は人口変動が少ないですし、違う価値観の人間が多く流入してこないので、同じ価値観で生きざる負えない面があります。つまり、単一の価値観や常識・文化で生きている場合が多いです。
そして、そこに入っていく場合、こちらがその価値観や常識・文化を尊重する必要が出てきます。
東京は日本全国から人が集まるので、価値観が統一されません。価値観が合う人とだけ付き合えます。つまり、価値観が違う人とは付き合わなくていいという選択肢があります。
田舎にその選択肢はあまりありません。
本質的にその田舎が共有している価値観や人間関係の常識に馴染めない場合は、その田舎はやめたほうが良いでしょう。
次に、田舎の雰囲気に馴染めない例を紹介します。