大阪を襲った震度6弱の地震で、都市モノレールの地震への弱さ・脆弱性が浮き彫りになりました。
実際にモノレールに乗っている時に地震が起きて、駅と駅の間で止まった場合は、どのように避難するのか気になる方もいると思います。
モノレールが地震で止まった場合の乗客避難は、
- 線路を歩くように、レール上を歩くのか?
- ヘリで救援を呼ぶのか?
- 消防車のはしご車で避難するのか?
- 脱出シューターのようなもので降りるのか?
わからないですよね。
そこでここでは、モノレールが地震や非常時に止まってしまった場合の避難方法について、動画を入れてわかりやすくまとめてみました。
モノレールの5つの避難方法
モノレールの会社は、地震が起きた時の避難方法を事前にいくつか想定し、シュミレーションしています。
モノレールの運営会社によりもますが、避難方法は5つ。
- 最寄りの駅まで低速運転で行く
- 違うモノレールに乗り移って避難
- 車両脱出シューターで降りる
- 消防レスキュー「はしご車」で避難
- 緩降器で降下救出
です。
避難方法1:最寄り駅まで行く
モノレールに乗っている時に、震度5以上の地震が起きた場合は、緊急停止します。
そこで、一旦車両やレールを点検した後、問題がない場合は低速(15km/hほど)で最寄りの駅まで運転します。
避難方法2:乗り移る
モノレールの車両自体が故障して動けなくなった場合は、動けるモノレールが救助に向かいます。
隣接するレールに車両を横付けし、板を渡し乗り移ります(側方救出)。また、同じレール上で前後に乗り移る場合(前後救出)もあります。
また、停電や電気系統のトラブルなどでモノレールが救助に行けない場合は、会社にもよりますが「ディーゼルで動く救助車」や「手動で動かす救助車」で、動けなくなったモノレールの乗客を救助することもできるようです。
【東京モノレールが立ち往生した時の乗り移り】
避難方法3:車両脱出シューター
モノレールが動けず、最寄りの駅から遠く、下が地上の場合は、車両脱出シューターで避難します。
モノレールには、車両脱出シューターが事前に備え付けられていて、筒の中を降りていきます。
実際の訓練風景があるので、こちらが参考になると思います。
【千葉都市モノレール:車両脱出シューター】
避難方法4:はしご車レスキュー
消防のはしご車が、モノレールにかけられる場合は、はしご車によるレスキューを行います。
【千葉モノレール:担架救助とはしご車救助】
避難方法5:降下救出
モノレール内に緩降器が備え付けてある場合は、ロープを腰にかける形で、降りていきます。崖の岩場から下に降りる時のイメージですね。
まとめ
モノレールは、地震や災害に弱いということを運営会社もわかっており、普段から避難訓練を行っているようです。
ちょっと安心しますよね。
ただし、モノレールは地上12m〜15mの高さを走っているので、救助でその高さから下に降りる時は、怖そう…。
救助はかならず来るので、地震などでモノレールで閉じ込められた場合でも、落ち着いて行動することが大切になります。