日本一周の車中泊の旅を終えた僕らは、そのまま「四国お遍路八十八ヶ所」も周ってみることにした。もともとお遍路に興味があり、四国を旅しているときからずっと考えていた。
そして「やってみたいことはこの際全部実行してしまおう!」と。でもさすがに徒歩で周るのは難しい。そこで、今回は車中泊だけで四国八十八ヶ所のお寺を全て周ることにした。
四国お遍路をするにあたって、まず初めにしなければならないのが準備。鳴門海峡を渡って四国についた僕らは一番札所で必要なものを揃えることにした。
四国お遍路の総距離は?
四国八十八ヶ所をすべて巡る四国お遍路の全行程は約1,460キロ。
四国お遍路、一番札所は「霊山寺」
八十八の寺には札所番号がついており、その順番通りに巡拝するにはここ「竺和山 霊山寺(じくわさんりょうぜんじ)」が【発願(ほつがん)の寺】になり、同行二人の長い旅の始まりになる。
僕はもともと仏教や密教、神社仏閣にも興味がありすんなり入って来た「お遍路用語」。
妻ににとっては「…???」の謎の用語らしい。まずは、お遍路でよく聞かれる言葉の説明から。
お遍路用語
【お四国】
なぜ四国に「お」をつけるの?と思う方もいるかもしれないが、これはお遍路用語で四国八十八ヶ所の札所(お寺)のこと。四国に住んでいる方はお遍路さんのことを「お四国さん」と呼ぶ方もいる慣れ親しんだ呼び方。
【発願】
発願(ほつがん)とは、神仏に願いをかけること。要は「願かけ」のこと。四国お遍路では巡拝を始めた最初の寺を「発願の寺」と呼ぶことになります。
【同行二人】
お遍路さんの笠や金剛杖にも書いてある「同行二人」は「弘法大師」と一緒に巡礼しているという意味。一人で巡礼していても弘法大師と常にともにあるのが四国お遍路の旅。
【札所】
お遍路はお寺を巡礼する時に参拝のしるしとして札を納め、また受け取るので巡拝するお寺は「札所(ふだしょ)と呼ばれています。
【納め札】
札所を回るときには必ず「納め札」を用意する必要があり、設置されている木箱に納める参拝のしるし。
【打つ】
お遍路が札所をお参りすること。これは妻がびっくりしていた言葉。昔は納札は木で出来ていて札所の柱に打ち付けていたことから「打つ」と呼ばれることになったとか。
【順打ち】
第一札所から順番にお寺を巡拝すること。四国を右回りで一周することになる。
【逆打ち】
順打ちとは逆の順番で八十八番札所から四国を反時計周りで回ること。順打ちよりも道が険しく深い徳を授かれるのだとか。うるう年に逆打ちすると順打ちの3回分のご利益があるともいわれています
【結願】
結願(けちがん)とは八十八ヶ所の札所すべての巡拝を終えることを言います。
【満願】
お遍路の場合は八十八ヶ所すべて巡り終わることが願いのひとつなので「結願」と同じ意味で使われることもありますが、結願後に一番札所や「高野山奥の院」お礼参りをすることで「満願」とする方もいます。
ちなみに、霊山寺にお礼参りで参拝すると「満願の御朱印」をもらうことが出来ますよ。
など。まだまだたくさんありますがこれらは覚えておくと良いです。
そしていよいよお遍路に必要な準備をしよう。
霊山寺で必要な装備、グッズはすべて揃う
基本的に一番札所の霊山寺で必要なものはすべて揃う。
お遍路は「徒歩」「車」「タクシー」「ツアー」などまわる手段によっても必要なものは違うが、車中泊をしながら回りたい僕らはあまり荷物を増やしたくない。
ということで、最低限必要なものだけを揃えることにする。
【僕らが揃えたお遍路グッズ】
- 納経帳
- 納め札
- お袈裟
- 線香とロウソク&ライター(コレは100均で購入)※線香とロウソク入れも一緒に購入。コレは便利!
せっかく四国お遍路するのだから「お袈裟」を色違いで購入。いくつか種類があり選べる。
また、札所でお参りする時に読む「お経」は、第一札所で「経本」を購入することもできるし、無料でもらえる四国お遍路の冊子(?)にも書いてある。僕らは「冊子」を使用することに。
準備も無事に終え、早速お参り。と思いきやここで要注意。
お寺が閉まる!!
お寺が閉まっていては納経帳に「御朱印」がもらえない。大慌てで第一札所へ向かう。
そして知らなかった事実。
四国お遍路の札所には必ず「本堂」と「大師堂」があり、どちらも参拝して納め札を木箱に納めお経を唱える。
初めてのお経はなかなか難しい…。が、なんとか唱え「御朱印」をいただく。
ほっと一息。
四国お遍路一日目はここで終了。
夜は第一札所にほど近い道の駅「第九の里」で車中泊。
さて、明日から本格的にスタートだ!