身体の中でもデリケートな「顔」に塗る化粧水こそ刺激が少なく肌に優しいものを使いたいですよね。
市販の化粧水のほとんどに、肌にあまりおすすめできない防腐剤や保存料が使われています。
「無添加」「オーガニック」の商品を使っていても安心はできません。無添加でもオーガニックでも保存料や防腐剤が含まれていることも多いので注意が必要です。
そこで、おすすめしたいのが自作して作る「手作り化粧水」。
何が入っているのか把握でき、自分の肌にあわせて配合できるので安心して使えます。
ここでは
- 化粧水を手作りする方法
- 化粧水に使う「グリセリン」とは?
についてご紹介していきます。
化粧水を手作りする方法
化粧水を手作りする時に必要なものは基本的に
- 水
- グリセリン
の2つです。
水は塩素がたっぷり含まれている水道水は避け、浄水器を通した水がおすすめです。
「精製水」でももちろん良いですが、浄水器の水よりも化粧水の保ちは悪くなります。
精製水について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
そして、化粧水を手作りする際の大切なポイントは、グリセリン濃度。
水とグリセリンの割合の基本は、グリセリン濃度は5~10%です。
例えば、水100ccで作る場合は…
- 水 100cc
- グリセリン 5cc~10cc
が目安です。
湿度の多い夏はグリセリンを薄めに、乾燥しがちな冬場は濃い目の濃度にするなど、自分の肌に合った濃さで作るようにします。
※後ほどグリセリンについては詳しく説明していきますが、グリセリンは濃度が濃すぎると乾燥の原因になります。
効果を上げるために「尿素」「アロエエキス」などをいれますが、何もない場合はこの2つさえあれば簡単に作れます。
もっと詳しい作り方を知りたい!という方はこちらの記事を参考にしてみてください。おすすめの「アロエ化粧水」の作り方もご紹介しています。
では、化粧水に入れる「グリセリン」って一体なに?と思いますよね。
「グリセリン」とは?
グリセリンとは保湿剤の一つです。
保湿剤としては最も古くから使われている代表的なものです。
人の身体はもちろん、植物や動物、海藻などにも含まれる成分で、人間の体内では中性脂肪として存在しています。
「体内にあるグリセリンが脂肪酸とくっつくと中性脂肪になる」といった形です。
自分の身体に在るとはいえ、体内のグリセリンを化粧水に使うには無理がありますよね。そこで、グリセリンは保湿剤として使えるように作り出され、販売されるようになりました。
グリセリンの種類は2種類。
植物性グリセリン | パームやヤシなどの油脂を分解して作る |
---|---|
合成グリセリン | 石油パラフィンを分解して作る |
「石油」と聞くちょっと使うのを躊躇してしまいますよね。肌に使うには怖い感じもしますし…。
でも実は、合成グリセリンの方が高純度で安定性が高いといわれています。医療現場など使われるのは合成グリセリンです。
一方、植物性グリセリンは、オーガニック化粧品などに使われることが多いです。
植物性グリセリンは品質や純度が特に高いわけではなくごく標準的なグリセリンです。
どちらがよい、悪いではなく実際に使ってみて自分の直感で決めるといった形で良いと思います。
ちなみに、私は「合成グリセリン」を使っています。
「グリセリン」は安全?
化粧水に使用されているグリセリンは安全性が高いと言われています。
刺激も少なく普通肌の方はもちろん敏感肌、乾燥肌、脂性肌、混合肌など肌質を選ばず使うことができます。
一時期、化粧水に含まれるグリセリンが肌にとって良いのか悪いのか…と話題になったことを覚えている方もいるかも知れません。
- 「グリセリン不使用」
- 「グリセリンフリー」
などと言ったグリセリンを使わない化粧水も売り出されていたこともあり、いかにもグリセリンを使っているとダメのような印象をつけられました。
ですが、実際に調べてみたところ…
現在も市販されている90%以上の化粧水にグリセリンは含まれてているのではないかな、と思います。
化粧水の成分表を見てみてください。最初の方に「グリセリン」と記載されているはずです。
ちなみに
- ジグリセリン
- エチルヘキシルグリセリン
- 濃グリセリン
はグリセリンから派生した成分です。
「グリセリン」を入れずに化粧水はできる?
では、グリセリンを入れずに化粧水はできる?と思いますよね。
実際にやってみたことがあります。
アロエ化粧水の原液を自作しているのでグリセリンを入れずに原液と水だけの化粧水。
全く効果がないわけではなかったのですが、グリセリンなしの化粧水はやっぱり潤いが足りない…。
塗ってすぐはよくてもしばらくすると乾燥が気になってきます。
化粧水を自作する際は、適量のグリセリンは必須です。
グリセリン濃度が高いと乾燥の原因に!
グリセリンは保湿力とともに吸湿力も持っています。
そのため、乾燥した環境で濃度の高いグリセリンを使うと肌の水分を奪われ、逆に乾燥を引き起こしてしまうこともあります。
空気が乾燥している冬は夏より少し多めのグリセリンで化粧水を作りますが、入れすぎは要注意です。
まとめ
市販の化粧水は防腐剤や保存料がたくさん使われているので肌への負担が大きく、肌荒れの原因になることもあります。
自分で作る化粧水は保存料等を入れないので消費期限は短いですが肌にとって安心です。
ご紹介した通り化粧水を自作する方法は実はとっても簡単。
まずはグリセリンを用意して作って試してみてください。
「何だ、こんなに簡単だったんだ!」と思うはずです。
肌に優しい素材で作った手作り化粧品を使って、きれいな肌を手に入れてくださいね。
コメント