自分が嫌いで自信がないという方は多いように見受けられます。逆に、自分が嫌いじゃない人で自信満々の人はいるのか不思議にもなります。
また、自分が嫌いと言っている人の「その嫌いとは何?」「どこから来るの?」ということが気になったりもします。
なぜ、何も知らない自分自身を平気で嫌いと言えるのか?逆に、何も知らない自分自身を好きと言えるのか?…気になりますよね。
ここでは「自分が嫌いという心理」「自分に自信がないという心理」「性格を変えたいという心理」「恋愛についての心理」について掘り下げてみたいと思います。
自分で自分を嫌うのはなぜ?
なぜ、自分で自分が嫌いなのか考えたことがあるでしょうか?また、その嫌いだという自分自身を自分はわかっているのでしょうか?
自分を嫌いだと言う人間は、自分のことが見えていない場合が多いように思えます。
自分で自分が見えていないのに、なぜ、自分を嫌いと言えてしまうのでしょうか?
ここに大きな問題があるように思えます。
わかららないものを嫌いと言える、ありえなさがここにはあります。
わからないものを嫌いという心理
では、なぜそのありえなさが起こってしまうかと言うと…。
幼少期から親に否定や無視されたから、友だちに否定や無視されたから、先生や社会に否定や無視されたからという、外側の人間の行動や言葉を信じて、自分を嫌っている場合が多いように思われます。
つまり、他人の言動で、自分の存在を決定している。という部分がこのありえなさを産んでいるように見えます。
他人の言葉に根拠はない
まず、大切なポイントは親や友だちなどの他人の言葉は当てにならない場合もあるということです。特にネガティブな場合。
自分が他人に言葉を発する時を考えてもらえればわかると思いますが、相手の立場に立って理解して言葉を喋っているでしょうか?その場の空気や自分の主観で反射的に言葉を言っているだけという場合が多くはないでしょうか?
他人の言葉はそれほどに信憑性がない場合が多いのです。相手が適当に言った言葉を自分が信じてしまい、自分で自分を否定することは非常に怖いことです。
自分の内なる感覚や感情を信じる
他人の言動で、自分の存在を決定してしまう構造が自分の中にあるということをまず、認めることが大事です。
そして、他人の言動とは別に、自分はどう感じているのかとうことが非常に大事になってきます。
他人がどう言おうと、自分はどう感じるのか。この感情や感覚を信じることが自分嫌いから脱出するためには、非常に大切なポイントになります。
自分が嫌いということの本質は?
自分が嫌いという本質は、この自分の内なる感覚を自分自身が裏切るから自分が嫌いになってしまうのです。
わかりやすいプロセス
- 自分がこうしたいという感情や感覚がある。
- 自分はその感覚を否定して、他人の言葉に従ってしまう
- 自分は自分の感覚より他人の言葉を優先した自分に嫌悪感を持つ
- これが繰り返されるとどんどん自分で自分を裏切る苛立ちや自分に対する無力感などの感情が芽生え、わかりやすく言うと自分嫌いが生まれます
自分で自分の内なる感覚を裏切り、他人が言う言葉を信じているのです。
あなたは自分の内なる声を聞かず、他人の声ばかり聞いています。
そんな自分を好きになれるでしょうか?
これほどシンプルなことなのですが、これが本当に難しいのです。
みんな自分がわからない
親からも学校からも基本的に否定を投げかけられてきた私たちは、自分の感覚を信頼しなさいと言われてきませんでした。そのため、自分の感覚を信頼することがどういうことなのか?自分の心の声を聞くとはどういうことなのか?全くわからないのです。
つまり、自分がわからないのです。
自分がわからないから、他人の否定を簡単に受け入れて、自己嫌悪に陥っています。
自分がわからないのだから、そもそもの自信など持ちようもありません。
自分に自信がないという本質は?
自分の感情や感覚がわからない人に、自信を持つことはそもそもできません。
自分がわからないのに自信を持てるとしたら、自信を持った自分を演じ、自己洗脳し、妄想の世界に逃避する以外にありません。
成功哲学系の人やスピリチュアル系のカウンセラーにやたらとこの自己洗脳、自己催眠を進める人がいます。彼ら自身も自分を自己洗脳しています。
断言しますが、そのやり方は一時だけうまくいく可能性はありますが、最後に必ず失敗します。必ずです。
この方法は、逆に「ありのままの自分」と「理想の自分」という分離を促すので、結果として更に苦しくなります。
自分を変えようとしないこと
私たちは、幼少期からずっと他人の言葉を頼りに、自分を嫌悪し、他人の言うように自分を変えようと生きてきました。自分を否定し、自分を変えさえすれば愛され、成功すると思い込んでいます。
それで金銭的な成功と幻想の成功はもしかしたら得られるかもしれませんが、自分が自分を心から信頼し、誇らしく思えるという状態にはなれないでしょう。
ちなみにこういう自分がない人の恋愛傾向を少し紹介したいと思います。