「自分がわからない」というのは、昔からの永遠のテーマです。
自分がわからないというのは、当たり前といえば当たり前。むしろ自分はこういう人間なんだとわかりきっている人間の方が危うい。
実は、本人は気づいていませんが、自分がわからないという人ほど、自分で自分をわかっている人です。自分は「こういう人間である」と幼少期に決めつけたことによって、苦しんでいるのが現実です。
そこでここでは、
「なぜ自分がわからないというのはウソのなのか」
「幼少期の無意識の決断の威力」
「どうやったら自分が本当にわかるのか」
について、解決していきます。
自分がわからないというウソ
自分がわからないというのが、なぜウソなのかを説明します。
ここから3段階の意識レベル
- 【意識的】に自分で自分がわかっているレベル
- 【意識的】に自分で自分がわからないレベル
- 【無意識的】に自分が自分でわかっているレベル
について解説します。
【意識的】に自分がわかっている
意識的に、自分を良く知っている段階です。
例:食べ物
ハンバーグが好き、ピーマンが嫌い など
例:人間関係
人といることが苦痛でしょうがない
田中さんは好きだけど、佐藤さんは嫌い など
例:仕事
転職をなぜか繰り返してしまう自分
例:プライベート
やりたいことがわからない
このレベルでは、自分のことを充分わかっているわけです。
やりたいことがわからないということを、わかっているという意味で。
【意識的】に自分がわからない
ここがよく言う、「自分の事がわからない」という人が言うレベルです。
- なぜ、田中さんは好きで、佐藤さんが嫌いなのか
- なぜ、人といることが苦痛でしょうがないのか
- なぜ、転職をなぜか繰り返してしまうのか
- なぜ、やりたいことがわからないのか
これらの、理由が自分でわからないわけです。
昔からずっと同じパターンを繰り返していて、自分でもどうしていいかわからず、苦しんでいます。
同じパターンを繰り返すことで、苦しくなければいいのですが、苦しいことが問題。
次に、自分がわからないという人の根本的な部分を説明します。
【無意識的】に自分が分かりきっている
「やりたいことがわからない」という例で言うならば、
やりたいことがわからない人は、実は人生をそもそも諦めていたり、自分で自分を嫌っていたり、感受性が麻痺していたり、自分の感覚を信じていなかったり、自分の可能性を考えられない状態にいることが多いです。
次のような観念を持っている可能性が高い。
- 人生に絶望している
- 人生を諦めている
- 自己否定感が強い=自分を信じられない
- 自分は無価値である
- 自分にはできない、無力なんだ!
- 自分は愛されない!
- 自分は誰にも受け入れられない
- 自分はどうしようもないクズである
- 苦しみからは逃避するのが一番
こられの観念をすでに本質に持っているということは、
「すでに自分で自分の価値を無意識に決めてしまっている」ということです。
つまり、自分とういう人間はダメ人間で、信頼に値しない、愛されるに値しない人間だと自分で決めつけているわけです。
自分で自分をわかっているのです。
自分を信頼しない。自分は無力である。自分を信頼できない。ことを先に決めている人間に、自分がやりたいことをやろうと本気で思えるでしょうか?
- やりたいことを信じられるでしょうか?
- 心からの情熱が湧くでしょうか?
- 何かに本気になれるでしょうか?
これは難しいです。
頭では、自分にはできるはずだ。やりたい。と思います。
しかし、
無意識の心の奥底では、自分にはできない。自分には価値がない。と思っている訳です。
頭と心の分裂がここで起きています。
そのため、頭だけで突っ走り、ちょっとやって、情熱が湧かずにやりたいことではなかったと辞めるという中途半端なことを繰り返します。
心に自己否定、自己無価値感、罪悪感などの、あらゆる否定的なものが最初に入ってしまっているので、頭ではやりたいと思っても、心はやりたくない。なにもしたくない。自分を守りたい。と思っているのです。
自分で自分を決めつけた理由
無意識的に、自分で自分を無価値であると、愛されない人間であると決めてしまったのはなぜなのでしょう。
これは「幼少期の親子関係」と「自分の魂の質(カルマ)」が最も大きい要素となります。
ここでは、今回のテーマから外れてしまうので、親子関係やカルマについては深掘りしません。
ポイントは、自分で自分を決めつけているのに、それに気づいていない状態が苦しみを作り出しているということです。
自分がわからないというウソを徹底的に見る
自分は無価値だと、自分はどうしようもない人間だと、誰だってそんなことを自分に対して思いたくはないけれど、根底で思っている人は多いです。
そして、自分の無価値感があるが故に、脅迫的な成功願望や承認欲求が生まれます。他人から褒めてもらいたくて、認めてもらいたくて、愛されたくてしょうがない状態です。
成功して金持ちになれば認められる、いい人を演じていれば愛される、と思うのですが、無価値感は内面的な問題なので、外側の出来事だけでは満足できません。
常に欲求不満が続きます。
自分で自分を否定している現実を見たくないのはわかりますが、心の中にあるものは意識化しないかぎりなくなりません。見なければなくなるというのは、誤った幻想です。
自己否定している人間が、何かをやろうとしても、常に自分を否定するので必ず挫折するハメになります。
そして、挫折する苦しみを味わいたくないので、ついに何もしなくなります。
次に、自分がわからない状態でなくなるための方法を解説します。
コメント
はじめまして。
車中泊を最近するようになり、色々調べてたら出会いまして。『こころ』の部分の内容が目から鱗で、驚きつつ凹んでいます。
何度も読んで脱出したいです。
苦しいですが、自分と向き合っていこうと思います。
ありがとうございました。
あやさん、はじめまして!
「車中泊⇒こころ」に来て頂いてありがとうございます。
「こころ」カテゴリーの記事は、自分が底辺にいた頃の経験や気づきを書いているので、何度も読んで頂けるとうれしいです!