「慣れる」と「馴れる」、普段何気なく使っている言葉ですが、実際の意味の違いや使い方を知らないことって多いですよね。
おそらく多くの人は、普段「慣れる」という漢字は使っても、「馴れる」という漢字をあまり使わないのではないでしょうか。
漠然と習慣で使っている「慣れる」と「馴れる」という漢字。
そこでここでは、「慣れると馴れるの意味の違い」「慣れると馴れるの使い分けや漢字例文」などをまとめてみました。
「慣れる」の使い方は?
同じ経験を繰り返して、その出来事になれる場合に「慣れる」という漢字を使います。
「慣れる」の例文
- 「車の運転に慣れる」
- 「新しい仕事に慣れる」
- 「旅慣れる」
- 「手慣れた手つき」
- 「寒さに慣れる」
など。
つまり、「慣れる」の使い方としては、
- 人間が経験を繰り返すことで慣れること
- 人間が経験を繰り返すことで何かをできるようになること
など、「慣れる」は主に【経験】に対して馴れるに対して使われます。
習慣や慣例などにも、この「慣」が使われていますよね。
「馴れる」の使い方は?
馴れるという漢字は、「馬を川に入れて馴らす」ことから生まれたと言われる文字です。
動物が人間に対して警戒心を持たず馴れるという場合にも使われています。
「馴れる」は主に【環境】に対して「馴れさせる」「馴れる」という場合に使われます。
「馴れる」の例文
- 「人に馴れた犬」
- 「鳥が人に馴れる」
- 「人に馴れない馬」
- 「馴染みの店」
- 「幼馴染」
など。
「慣れる」と「馴れる」の違いは?
「慣れる」は、繰り返される【経験】対して使われます。
「馴れる」は、その場所の【空間】や【環境】に対して使われます。
ただし、現在はほとんど「馴れる」という漢字が使われていないようです。
現在は「慣れる」か「なれる」が一般的
実は、日本の漢字の基準になっている「常用漢字表」というものがあります。
その中には「慣れる」のみ採用されていて、「馴れる」という漢字は常用漢字外の言葉になります。
新聞、テレビ、雑誌などは「常用漢字表」を基準にして言葉を選ぶので、一般的に流通する言葉としては、「慣れる」もしくは「なれる」となっています。
「慣れる」が適応される場合以外は、全てひらがなで「なれる」と書いているわけですね!
まとめ
「慣れる」は、繰り返される「経験」対して使われますが、環境も繰り返される「経験」と言えば経験なので、最終的には「慣れ」でいいのではないかと思います。
ただし、動物に対しては「馴れる」を使うほうがしっくり来るような気がしますね。
- 基本的には、「慣れる」
- 動物に対しては、「馴れる」
- どっちかわからない場合は、「なれる」
がシンプルで使いやすいと思います。
参考にしてみて下さい!