
義母が進行性格上性麻痺(PSP)の診断を受けました。
我が家では、進行性核上性麻痺(PSP)と診断された義母の介護を日々行っています。
診断までの経過は前回の記事で書いたので気になる方はそちらを読んでいただけると幸いです。
進行性核上性麻痺(PSP)ブログ 母の介護日記【発見から診断】
進行性核上性麻痺はゆっくりと進行していく難病です。義母も診断を生けた当初に比べ、だんだんと動きが緩慢になり歩行も一人では難しい状態になりました。
身体が後ろに倒れそうになるのです。この病気の特徴の一つでもある「後傾」の進行が目に見えてわかるようになりました。一人で立っていることもできなくなり歩き出しても後ろに倒れそうになるのです。
難病であるこの病気と向き合う中で、「どうしたら少しでも安全に、その人らしい時間を過ごせるか」をいつも模索しています。
そこで今回は、我が家で実践して本当によかったと感じている
- 「アルコーの歩行器」:認知症と後傾や突進歩行にのある義母の介護の悩みをを支えてくれる
- 「日進医療器 アルミ製 介助用車いす 背折れ 介助ブレーキ付き NEO-2」:コンパクトで室内でも方向転換しやすい
- お散歩のすすめ
についてご紹介します。
進行性核上性麻痺(PSP)の歩行器
進行性核上性麻痺の大きな特徴として、体が後ろに反ってしまう「後傾」や、足が前に急に出すぎて止まれなくなる「突進歩行」があります。
我が家でも、転倒のリスクは常に隣り合わせです。立位の状態では後傾で後ろに倒れそうになり、歩行時は前のめりとつまづくことがとても多いです。
進行性格上勢麻痺(PSP)は「認知機能障害」や「危機管理能力の」著しい低下が深く絡み合っています。
義母も認知機能の低下は著しく、「状況を予測する力」や「危険を察知する能力」がないように感じます。健常者であれば無意識に働くはずの危険予知やリスク回避の思考が全く働いていないのです。
外や家の中を歩かせるときは必ず介助者が付き添います。
「このままでは危なくてお散歩もできなくなってしまう……」と悩んでいたときに出会ったのが、星光医療器製作所の「アルコー(ARUCO)シリーズの歩行器」でした。
アルコーの歩行器がこんなに素晴らしい理由

上体(身体)をしっかり預けられる安心感
アルコーの歩行器は馬蹄型でフレームがしっかりしていて、上体をあずけて安定した姿勢を保ちやすい作りになっています。
歩行時は前傾姿勢+突進歩行がひどい義母ですが上半身をあずけることでバランスがとりやすくなり歩きやすいようです。
義母の場合は歩行時の前傾姿勢がひどいので旅行時に使うトランクの荷物バンドで体を支えています。
ある程度姿勢良く保つことができて、転倒リスクも低くなるのでおすすめです。
突進歩行の恐怖を軽減
アルコーの歩行器が支えてくれることで、突進歩行によるスピードが出すぎて止まれなくなるという恐怖がなくなりました。
安定感のあるフレームや、腰を伸ばして姿勢良く歩けるのも突進歩行軽減に繋がっている気がします。
アルコーの歩行器に出会う前は車椅子の持ち手を押しての散歩でした。前傾姿勢が顕著になりだんだんもの凄いスピードで歩き出すので支えるのが本当に大変でした。
モデルによっては抑速ブレーキなどがついているものもあるので、「急に飛び出してしまうかも」と「前傾で突進歩行でのスピードが早くて怖い」という方は検討してみてください。
「自分の足で歩きたい」「歩いてほしい」を叶えてくれる
アルコーの歩行器があることで、「身体機能の維持」と「脳への刺激(精神機能の維持)」のためにも自分の足で歩いてほしいという家族の思いが叶いました。
歩かなくなると便秘は深刻化しますし、刺激もなくなるので認知症の進行も早くなるような気がしています。
車椅子も大切ですが、歩行器を使って自分の足で一歩一歩しっかり前に進む姿を見ると、ホッとします。
義母はもともとお散歩や体を動かすことがとても好きな人でした。今は認知症が進行し意思疎通も難しく、PSPの症状からなのか表情もあまり動かず無表情なことが多いです。
ですが、散歩時に外の空気に触れると表情が柔らかく、喜んでいるように感じています。
自分の体をコントロールができない人を支えるのは本当にとても大変です。それが毎日連続して続いていくので体力的はもちろん精神的にも参ってきます。
実際に義母は認知症が進行しているため「歩く」ということを忘れています。なので歩行器があることで本当に助かっています。
進行性核上性麻痺(PSP)の車椅子
進行性核上性麻痺が進行すると、歩行器で歩く時間だけでなく、少しずつ車椅子で過ごす時間も増えてきます。
バリアフリーで広い室内であれば問題ないかもしれませんがそうでない場合も多いですすよね。我が家も後者でバリアフリーではありません。
できるだけコンパクトで室内外問わず使える車椅子を探して出会ったのが「日進医療器 アルミ製 介助用車いす 背折れ 介助ブレーキ付き NEO-2」です。
実際に購入して使用していますがとても使い勝手が良いです。
そこで我が家が車椅子を選ぶときや使うときにこれでよかった!と痛感しているポイントがいくつかあるのでご紹介します。
小回りがきく室内用車椅子(またはコンパクトなタイプ)
-
おすすめの理由
家の中の移動や、ちょっとした方向転換のときにストレスがないものを選びました。
PSPは進行が進むと家の中でも車椅子を使うことも多くなってきます。小さいものでも室内で使ってみると意外と大きく場所を取るのが車椅子。
なるべくコンパクトなものを選ぶことがおすすめです。
-
ここが助かる
小回りがきく車椅子は、狭い廊下やドアの前でもその場でクルッと方向が変えられるので、介護する側の負担もぐっと減りました。
先ほども書きましたが、室内で使うと車椅子は意外と大きく感じます。特に人が乗った車椅子は想像以上に重く方向転換などの移動諸々が大変です。
バリアフリーで作られた家ではないので要所要所に引っかかりポイントがでてきますが、コンパクトな車椅子でなんとかなっています。
進行性核上性麻痺(PSP)のリハビリ散歩のおすすめ

進行性核上性麻痺の症状が進むと、どうしても活動量が減り、家にこもりがちになってしまいますよね。でも、我が家でお散歩(または外の空気を吸うこと)を大切にするようになってから、いくつかの嬉しい変化がありました。
-
五感への心地よい刺激に :お家の外に出て、季節の風を感じたり、太陽の光を浴びたり、草花の匂いや鳥の声を聴いたりすることは、脳や心にとって素晴らしい刺激になると思っています。
-
生活リズムと気分のメリハリ :日中にしっかり外の空気を吸うことで、夜の睡眠の質が良くなったり、表情が穏やかになったりする時間が増えました。
-
今ある筋力と体力の維持 :歩くことが難しくなってきても、体を動かそうとすること自体が全身の機能維持につながります。便秘の解消にも役立っているように感じます。
無理は禁物なのでその日の体調を見ながらですが、大体週2回のペースで約2キロほどゆっくりゆっくりお散歩しています。
進行性核上性麻痺(PSP)の患者さんは、非常に疲れやすく、常に強い倦怠感や疲労感を抱えやすい傾向があると言われています。
義母も散歩後はもちろんですが少し長い時間起きていると眠そうにしています。
ですが、定期的に歩くことで歩行は単なる「移動のための手段」を超えた、精神的・認知的な健康を支える重要な柱になるのではないかなと考えています。
アルコーの歩行器は義母が安全にお散歩するための我が家の必需品です。
まとめ
義母に限ったことではないと思いますががPSPは認知症の進行も著しいので危機管理能力が本当に低いです。
「反射的防御反応(受け身)の欠如」と「眼球運動障害」が、この危機管理能力の低下に拍車をかけていると言われていますが、日々介護をしていて本当にその通りだと感じています。
転倒しそうになった際、本来であれば反射的に手を出して頭部や顔面を保護するはずが、その防御反応がうまく働かないのか顔面や身体を地面に勢いよく強打しそうになるのです。
介護する家族としては転倒リスクは深刻ですがヒヤヒヤすることも多いですが、義母が自力で歩けるのなら少しでも長く歩ける状態が続いてほしいと私たち夫婦は願っています。
病気が進行していく中での介護は、不安や大変なことも本当にたくさんたくさんあります。でも、「お散歩」という楽しみを持ち、「アルコーの歩行器」という心強い相棒に出会えたことで、私たちの介護の景色は少し明るくなりました。
「転倒が怖くて歩かせるのをためらってしまう……」と悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひ専門職(ケアマネジャーや理学療法士さん)に相談して、こういった歩行器を試してみてほしいなと思います。
また進行性のこの病気は車椅子も必須です。車椅子を選ぶ時は体格や家の作りも大切な条件です。私たちの体験が同じようなことに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
この記事が同じ病気と闘うご本人や、介護を頑張るご家族の毎日に、少しでも助けになれば嬉しいです。 今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント