夏の海で離岸流での死亡事故などを聞き、海が怖いという方も多いと思います。
また、砂浜にある看板で「離岸流に注意」と書いてあるけれど、目に見えない離岸流に「どうやって注意したらいいの?」と思う人いますよね。
そこでここでは、
- 離岸流とは
- 離岸流はどこに発生するのか?
- 離岸流の見分け方
- 離岸流に巻き込まれた時の対処方法
について、わかりやすく動画を加えながら、まとめてみました!
離岸流とは
離岸流(りがんりゅう)とは、海岸に向かってきた波が砂浜(海底も含む)に当たり、沖に戻ろうとする時に発生する強烈な流れのことを言います。
離岸流の幅は、10m〜30mで、沖に向かう離岸流の最速スピードはなんと「秒速2m」という速さ!
水泳が得意な人や競泳選手でも離岸流に巻き込まれると、流されるしかないとのこと。
怖いですよね…。
離岸流は動画で見ても、実はよくわかりません。それほどまでに離岸流を見分けるのは難しいです。
その中で、こちらの動画は「染料」を使って説明しているのでわかりやすいです。
【実際の離岸流の映像がこちら!30秒動画】
離岸流の発生場所の見つけ方
わかりやすい離岸流の発生場所の見つけ方は3つ!
方法1:堤防などの人工物が突き出している場所
波が砂浜にやってきて、沖に離岸流が戻る時に、堤防などの人口物に沿って波が沖に戻ります。
方法2:砂浜にゴミが溜まっている場所
ゴミが集まっているということは、波がその場所に集まっていることなので、そのポイントから沖に向かう離岸流が発生しやすくなります。
方法3:砂浜の地形が凸凹している
海岸線で引っ込んでいる凹ボコッとしている場所も、波がその場所に集まりやすく、沖に向かう離岸流が発生しやすいです。
以上の3つのポイントが、わかりやすい離岸流の見つけ方です!
離岸流の見分け方
離岸流は、先程の3つのポイント以外の場所でも起こります。
また、離岸流の場所は、来る波によって常に変化しており、見分けることが非常に難しいです。
離岸流の場所が変化する要素は、
など、複数の要素に影響されています。
また、離岸流は海面の流れで判断する他なく、漁師などのプロでも無い限り、素人が見分けることは難しいと思われます。
以下の動画は、離岸流の流れなどについてよくまとまっているので、参考にしてみて下さい!
【離岸流の流れ!40秒動画】
離岸流の対処法
では、実際に離岸流に巻き込まれた時に、どうしたらよいのでしょうか?
その対処法を説明します。
対処法1:慌てない
まず、離岸流に巻き込ままれても、慌てないことが大切です。
恐怖から全身に力が入り、もがけばもがくほど体力の消耗が激しくなって、泳いでいられなくなります。
まず、落ち着いて、自分の状況を把握することが大切です。
対処法2:助けを呼ぶ
離岸流に巻き込まれたことに気づいたら、まず近くに人がいるか確認しましょう。
そして、助けを求めて下さい。
助けを求める場合は、声があまり遠くに響かないので、
大きく手を振ること+大声
がベスト!
手を降っていれば、海の監視員が気づいてくれる可能性が高いです。
対処法3:岸と平行に泳ぐ
離岸流は、砂浜から沖に向かう垂直の流れで、幅は「10m〜30m」です。
この離岸流の脇には、砂浜に向かう逆の流れがあるので、岸と平行に泳いで、離岸流から抜け出すことができます。
対処法4:リラックスして浮く
泳ぐことが苦手な人で、離岸流から抜ける自信のない方は、無理に泳いで体力を消耗するほうが危ないです。
泳ぎが苦手な方の方法としては、
全身の力を抜いて、顔を上に向けた「背浮き」して、救助を待つ方法
があります。
泳ぎが苦手な方は、この背浮きも怖いと思いますが、とにかく体力を温存することを考えて下さい。
沖に向かう離岸流の長さは、通常10m〜数100mと言われています。また、岸から離れれば離れるほど、離岸流の速さも弱まります。
何キロも流されることはないので、安心して助けを待ちましょう。
以下の動画は、離岸流について「よくまとまっている動画」なので参考にしてみて下さい。
【離岸流まとめ!7分40秒動画】
まとめ
離岸流の発生しやすい場所として、
- 堤防など人工物が出ている場所
- 砂浜でゴミが溜まっている場所
- 砂浜が凹っとしている場所
をまず、気をつける。
また、離岸流は常に動き、見分けることが難しいので、巻き込まれた時の対処法を覚えておくことが大切です。
離岸流に流された時のポイントは、
- パニックにならず、助けを呼ぶ
- 岸と平行に動ぐ
- 抜け出せない場合はリラックして浮く
以上を、覚えておくと良いと思います。
離岸流をあまり恐れ過ぎず、夏の海を楽しんでくださいね!