白神山地を気持ちよく散策した後は、青森五所川原市にある「太宰治記念館 斜陽館」へ。
「斜陽」は太宰治の代表作のひとつ。
「人間失格」「走れメロス」の内容は覚えているが「斜陽」はどんな話だったか。
太宰治記念館、斜陽館は太宰治の生家
「太宰治記念館 斜陽館」は太宰治の生家。
とにかく建物が凄い!外観も内観も全て凄い!大豪邸…。一歩入ると世界が変わる。
太宰治の記念館はここ青森だけでなく、太宰治が戦後生活していた東京三鷹にも「太宰治文学サロン」がある。
が、「斜陽館」は人が実際に住んでいた場所だけに、心に響いてくるものがある。雰囲気がいい。
白神山地から「太宰治記念館 斜陽館」へは車で約1時間。
太宰治記念館、斜陽館の駐車場や営業時間は?
「斜陽館」の向かい側に観光物産館があり、そこの大型駐車場に自由に停められる。太宰治記念館までは歩いて1分。
ちなみに営業時間と入館料は
5~10月:8:30~18:00(最終入館17:30)
11~4月:9:00~17:00(最終入館16:30)
一般:500円 高・大学生300円 小・中学生200円
外から見える外観はレトロで趣のある造り。
太宰治記念館、斜陽館は素敵な大豪邸
実はここ、戦後は旅館にもなっていたのだとか。入り口はそこまで大きくないのに、一歩中に入ると広さに驚く。
和風と洋風がいい具合に調和され、想像以上の大豪邸。
太宰治の父親は大地主で青森県内で有力な衆議院議員。更に銀行業も営んでいたというののだとか。家の造りや広さを見て納得。
記念館の中は、隅々まで手入れが行き届いていて綺麗。この家には腐食が少ないとされている「青森ヒバ」がふんだんに使われているため明治40年に建てられた家とは思えない。
凄い建築技術だなあと驚かされる。
囲炉裏や蔵など、和風の家かと思うと2階には洋間もありおしゃれなテーブルセットがおいてあったりする。また、展示室もあり太宰治が実際に着ていた上着や直筆の原稿も見ることができる。
太宰治さんって、どんな人だったんだろ?
僕の中の太宰治の印象は、すごい敏感で、傷つきやすくて、生きづらそうなイメージ。
僕は太宰治のファンというわけでもなく、日本文学もそこまで詳しくないが太宰治文学の「闇の深さ」とか「負の漂う感じ」は覚えている。
理解できるような、全く理解できないような…。
幼いころの彼は、この広い豪邸で何を思っていたんだろうなとしみじみ考える。
「斜陽館」は、建物を見るだけでも価値はある。